アローズSC記録館

過去ログライブラリー2008年度(by小島)


連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.1/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/04/10(Thu) 16:04  No.5919    [返信]

お待たせしました(待ってない、待ってない:笑)・・・・・・といつものパターンで入りましたが(笑)、しばらく休止しておりましたこの連載を、代替わりしましたので、2008年バージョンでお伝えしたいと思います。

この連載は、過去ログが閲覧できなくなってしまったことに伴って、あの時はこうだったね、ということを振り返り、現在を考える場として皆さんにご利用いただければと思って始めました。
また、最近入団された方も過去から続いていることの一端をご覧いただき、クラブの雰囲気などを感じていただければと思います。

昨年度もそうでしたが、今年も6年生の軌跡を中心にお伝えしていきたいと思います。
まずは4年前のあの時、現在の6年生が2年生だった時の2004年の春の横浜市大会3日目の様子です。
このブロックには、左近山さん、大豆戸さん、78FC西柴さんなどもいて、今から考えればかなり厳しいブロックでした。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.1/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/04/10(Thu) 16:05  No.5920  

<2004年4月掲載>

2004年4/25 9:00〜15:00
横浜市大会
第1試合 vs大豆戸(0-0 0-1)
第2試合 vs藤棚(0-0 0-0)

[第1試合]
第1試合の相手は、決勝トーナメント進出の最右翼チーム。苦戦が予想されましたが、昨日の「お灸」が効いたのか、全員がボールに集中し、ボールを取りにいく動きが出来たと思います。積極性が表に出た結果、前半は相手に殆どシュートを打たせずに折り返すことが出来ました。攻撃面では、中盤からいい形で相手DFの裏に出るチャンスは非常に少なかったですが、クリアボールに比較的よく詰めたことで、何度かコーナーキックを得るなど、「攻められっ放し」ではなく、こちらも攻め込む局面を何度かつくることが出来ました。後半に入っても集中を途切らすことなく攻めに守りに全員がよく走ったと思います。失点は、相手コーナーキックからゴール前で混戦になり、相手選手のシュートがDFの間を抜けてしまったものです。
結果的に敗戦となりましたが、このレベルの相手に対して何度かチャンスをつくり、更に堅い守りで1点で切り抜けたことは、高く評価していい内容だったと思います。

[第2試合]
最終戦は、同じレベルの相手であり、決勝トーナメント進出の目はなくなったとは言え、今後のことを考えれば前日のテツを踏まずに20分間しっかり集中し、勝つことが大事な試合です。試合前には、@5試合やって2点しか取っていないことA1回しか勝っていないことを指摘し、最後は「得点」と「勝負」にこだわった戦い方をするようにゲキを飛ばして送り出しました。
相手DF陣に強力な選手がいなかったこともあって、6〜7割は相手陣内に攻め込んだ状態でゲームを進めることが出来たと思います。シュート数は、全後半を通じて7〜8本位はありましたが、枠に行かず、結果的には無得点。後半終了30秒前にハーフライン付近からツヨシが一人で持ち込み、相手DFと競り合いながら、左足でシュートしましたが、惜しくも枠を外しゴールキック。そのゴールキックを蹴る前にタイムアップとなりました。
内容的にはこちらが勝っていただけに悔やまれる引き分けになりました。

[3日間を通じて]
昨年から公式戦を多く経験している子以外の子にとっては、主力選手として初めての大会ですので、いろいろなとまどいがあったと思います。3日間を通じて、コーチ陣は、しっかり集中して試合に臨むことを何度も何度も言うことになりましたが、最終日の2試合については、結果よりも内容面で、3日間で出来る進歩を子供たちが着実にしたことを確認することが出来ました。
技術的には、トラップやインステップキックなどの基本技術やどんな状況にあってもシュートを枠の中に通すことなど、課題は山積ですが、これらについては毎年のことでもあり、今後の練習の中で時間をかけて身につけていくものだと思います。
このブロック全体に言えることですが、各チーム共、まだまだチーム作りの初期段階にあり、昨年の同ブロックだったバディーやヒップのような図抜けたチームはありませんでした。どのチームも驚くほど日によって強さが違う状況で、それだけにメンタル面の充実できたチームが勝利を手にしたように感じました。
3日間を通じて、交代選手なしの11人で臨みました。聞くところによると1日目に対戦した西柴さんは、園児〜2年生で70人以上いるようですが、ウチは交代選手もいない状況で「自分が行かないといけない」という自覚を持って3日間参加してくれたと思います。
結果としては、1勝3敗2分、得失点差でグループ6位の成績でしたが、2日間の「お説教」(笑)を経て、最終日に明日につながる戦いが出来たことは、今後にとって大きな財産になると思います。
たまたま話す機会のあった他チームの監督さんから、強力な攻めの出来る子が何人もいることを、口を揃えて評価していただきました。数々のシュートは枠に行きませんでしたが、みんなで守り、みんなで攻めれば、今の段階で他チームがあまり持っていない両サイドを使った攻撃をこのチームは発揮することが出来ます。
6試合のうち、素晴らしい団結の力を見せることが出来た試合が2試合ありました。これをあと6ヶ月で6試合にすることが出来れば、決勝トーナメント進出も充分可能という「希望」を最後の最後に得ることの出来た貴重な3日間でした。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.2/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/04/22(Tue) 17:18  No.5923    [返信]

2008年度の連載の2回目は、4年前のあの時、2004年7月3日の練習試合、横須賀シーガルズ戦です。
なぜこの試合を選んだかというと、この当時の私はSLの選手たちにどのように指導をしていけばいいのかということをかなり考えていた時期でした。
園児から2年生までの子たちにどのように伝えていけば、近い将来の結果にも上の学年に行っても、更には中学生・高校生になっても役に立つのかということをいろいろと考えた結果、選手たちが考えて工夫してやっていくことを促す方向で進めていこうと決めました。つまり、自主的に自律してサッカーをしていくための基礎をつくっていこうと考えました。

そうなれば、ベンチからのコーチングで言えば済んでしまうようなことも我慢して気付かせるようにしなければならないかもしれません、短期的には試合で結果は出ないかもしれません、でも、SLのサッカーでやたらと戦術的なことやマークにつくことなどをやらせようとしても、そもそもサッカーそのものが苦痛で嫌いになってしまっては元も子もないので、少なくとも私自身が自分の自己満足のために思い通りに選手を動かそうとするのは絶対にやめようと思いました。

「試合はベンチで指示を出すコーチのものではなく、選手のもの」と肝に銘じ、試合中は褒めて応援することに徹することにしました(それは今でも続けています)。

この試合のコメントの最後のところではそのようなことが記述されています。
考えてみれば私は前からいつも同じことを言っていたんですね(笑)。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.2/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/04/22(Tue) 17:19  No.5924  

<2004年7月掲載>

7/3 六浦南小学校。9:10〜13:15

第1試合(2年生中心)(0-2 1-0)千葉
第2試合(1年生中心:9人制)(0-0 0-3)
第3試合(2年生中心)(0-1 0-1)
第4試合(1年生中心:9人制)(0-4 0-5)
第5試合(2年生中心)(1-0 0-2)鈴木
<1年生中心チーム>
入部間もない子やお試しの子、園児で編成した1年生中心チームは、猛暑で勝負しなければならない厳しさを体感出来たことで、かなりいい経験になったと思います。「つらい」「暑い」「走れない」「もうダメ」いろいろと弱音もでていましたが(笑)、最後まで交代せず頑張ってもらいました。試合後、『仲間がピンチになったら戻って守る』『止まってボーッとしてる時間はない』と更に追い討ちをかけて厳しいことを言いましたが、最初は誰でも通る路であり、これを経験してみんな大きく強くなっていくのだと思います。あと3ヶ月もすればきっと「疲れなんかないからとにかく試合に出してくれ」と言ってくるようになるんだと思いますが(笑)、最初はとにかく大変です。
その一方で、園児と1年生のみで編成された相手チームには、スピードのあるドリブルを持った子が何人もいて、早い時期からの技術的な完成度の高さを感じました。コーチ陣としては、あと1年間で彼らに追いつかなければならない、と引き締まる思いにさせられる対戦でした。

<2年生中心チーム>
試合が始まると、狭いスペースでラグビーのラックのような状態のつばぜり合いが延々と続きましたが、その中から相手チームの個人技のある子が抜け出して、スピードに乗った巧みなドリブルでアローズのディフェンスをかわしてシュートにまでつなげてきました。すべての失点パターンは、混戦から個人で抜け出した選手が、ドリブルでゴール前のスペースを突いてきたたものです。アローズのディフェンスラインは、今の時点のレベルではそれほど大きく乱れているとは思いませんでしたが、個人技で仕掛けられた場合、一人が抜かれた後のカバーリングがどうしても遅れてしまうので、フリーでシュートを打たれてしまうことになります。
今回の失点パターンを見る限りは、@マンマークでディフェンスをした場合に、個人技で負けるとその後が続かない(自分のマークの相手だけを見ているのでカバーリングがうまくいかない)Aダンゴから離れている選手もそれなりにいるが、ボールの流れや相手選手の出方などについての「読み」が足りないのでポジショニングがトンチンカンな場所になりがち、ということを感じました。
攻撃については、シュート数が第1試合3本、第2試合7本、第3試合6本と2試合目以降、比較的チャンスを作ることができましたが、クロスバー直撃の惜しいシュートが4〜5本はあり、ツキにも恵まれなかったように思います。そんな中、第1試合の千葉のシュートは、ミドルレンジから思い切りよく打ったもので、キーパーの頭の上を心地よく抜けて行くゴールでした。
今回の3試合のうち、最後の試合の前に馬上コーチとOBの吉村君がボードを使い、実演交えてかなり入念なミーティングをしてくださったことで、第3試合の前半は、明らかに他の2試合とは違った
内容の試合ができたと思います。内容的には、@ダンゴから強引でもいいから抜け出して味方にパスを出すことAダンゴに全員で参戦しないでその回りで何人かディフェンス役とオフェンス役で別々に待つことBボールの流れを自分で考えて、全員で攻め全員で守ることができるのなら自由に好きなようにやっていいこと、だったそうです。
やはり、子供たちなりに考えることはあるようで、その試合の前半に関しては、ベンチからいろいろと指示を出さなくても、ピッチを広く使ってポジショニングして、各人が自分で考えてプレーしたように感じました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.2/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/04/22(Tue) 17:19  No.5925  
(つづき)

試合後にシーガルズさんのコーチの方から、お礼のメールをいただきました。その中で、シーガルズさんは、SLの時代はチームの伝統でドリブルをとにかく身につけるように指導するということが書いてありました。コーチ陣は、いろいろと細かい決め事を教えたい気持ちにもなるが、我慢して基礎技術を徹底的に教えていくということでした(ポジションらしいポジションがないのもその表われだと思います。そんなチームだから、U23代表の石川選手(FC東京)が育った?)。
これに対して、こちらは、実質的にあまり関係ないながらも(笑)、一応ポジションがあり、「ゴール前を埋めろ」「誰にマークで付け」「ハーフなんだから上がれ(or下がれ)」「FWだから前線で待ってろ」といろいろとテクニカル(?)な指示もどんどん飛んでます。コーチとしては見ていれば当然いろいろなことを言いたくなってしまう訳ですが、基礎技術+モチベーションがしっかりしていれば、ベンチワークよりも子供たちの自由意志の方がいい結果に結びつく場合もある訳で、今日の相手さんを見て、大いに考えさせられました。シビアに見れば、選手の「タレント度」については、相手さんと殆ど変わりません。それなのに対面勝負で負けてしまうのは、「こころの自由度」、つまり、自分の意思で試合をしていることから来る違いがひとつの原因ではなかろうか、とも思えます。
「答えを先に用意しないガマンがコーチには必要」ということが実は非常に重要なのでは? と個人的にはかなり思いました。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.3/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/03(Tue) 09:09  No.6480    [返信]

2008年度の連載の3回目は、4年前のあの時、2004年9月3日の金沢区大会1日目です。
SLは1年間で4回の公式戦(金沢区大会の夏季と冬季、横浜市大会の春季と秋季)ですので、春から数えて2回目の公式戦になります。
当時の目標としてはまずはベスト8を突破し、ベスト4進出&出来ればメダルというような感覚でした。
1日目、相当に私も緊張し、釜利谷西小学校での1・2回戦に臨みました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.3/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/03(Tue) 09:10  No.6481  

<2004年9月掲載>

9/5金沢区大会結果報告 SLの部

1回戦 vs 富岡C(1-0 1-0)小島(ツ)、鈴木
2回戦 vs 富岡E(4-0 5-0)鈴木、千葉、タケ、小島(ツ)、金澤、千葉、オウン、鈴木、鈴木

1回戦の相手は、恐らくは1〜2年生混合チームという予測があるだけで、殆ど情報がない中での対戦ですので、私自身も選手以上に緊張していました。「普段の力を出せれば結果は出せるハズ」…とは言っても、集中力に欠ければ負ける可能性もありますので油断は禁物です。
試合前には、これまでの練習試合などからみて、どんな相手であっても先制点を取った場合には大量得点で勝ったケースが多かったことや最初から集中していくことの大切さなどを強調し、「とにかく先制点!」とゲキを飛ばして送り出しました。
そのゲキが効いのか、立ち上がりから積極的に攻め続け、何度かシュートまでつなぐ場面が見られました。待望の先制点は開始3分、ペナルティエリアからの相手DFのクリアが飛ばず処理にもたついているところをツヨシが奪ってドリブルで持ち込みキーパーをかわしてシュートしたものです。
いい時間帯での先制で全体的に波に乗り前半だけでも5本のシュートを打ちました。
ハーフタイムでは、「このままでは追いつかれる可能性があるので、あと1点、2点、3点と取っていこう」と呼びかけました。後半も前半同様に攻め続け、後半6分にタケがドリブルで持ち込み右45度位から強烈なシュート。最終的に追加点は1点しか取れませんでしたが、全後半共に相手に付け入るスキを与えず、いい時間帯で得点を挙げ、内容的にもいい戦い振りだったと思います。

2回戦は、Eチームで、たぶん全員が1年生だと思いますので、油断しなければ何とかなるとは思いましたが、そんな懸念はどこ吹く風で、1回戦の勢いそのままに次から次へと相手ゴールに迫っていきました。先制点は開始22秒でタケがキックオフのボールをそのまま持ち込んでシュート。その後、2分トシ、5分タケ、9分ツヨシ、12分金澤、16分トシ、8分オウン、9分タケ、10分タケの合計9点(ゴールシーンは、これだけあるとさすがにもう全部憶えきれません:笑)。
この試合では、ベンチの選手も全員が出場し、出場した全員が相手ゴールキックに詰めて何とか自分で決めてやろうという、すごい意欲が感じられました。

(準々決勝へつづく)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.4/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/12(Thu) 14:06  No.6482    [返信]

前回のvol.3/2008で2004年のSLの準々決勝まで勝ち上がった様子をお伝えしました。
今回はこのあと何度も対戦することになる冨岡SCさんとの準々決勝の様子です。

今から考えれば、この試合は私のコーチとしての分岐点になった敗戦でした。
あのようないろいろな面で恵まれたチームに勝てるようなチームになりたい、いや、勝ってみせる、そのためには・・・。

いろいろ考えて、チームとしてもSLでメダルを取るためには、当時私が持っていた基準→「ただ楽しければいい」「サッカーが好きになってくれればそれでいい」「SLの時に勝ち負けにこだわりすぎて選手を追い込んではいけない」というようなレベル感では一生勝てないのではないかと思いました。
そういった良さは当然残しつつ、「頑張ってやり遂げる」あるいは「勝負に際して自分自身に結果を求める」といった気持ちを持つことが必要なのではないかと思いました。それはサッカー選手にとって持たなければいけない不可欠なものなのではないかとも思いました。

この日の敗戦の悔しさが、そんな「基準」を持たせてくれたと私は思っています。

そして、私だけではなく、この学年の選手たちにとっても冨岡SCさんとのライバル関係(それとも事あるごとに引き寄せ合う「赤い糸」?:笑)がスタートした一戦でした。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.4/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/12(Thu) 14:07  No.6483  

<2004年9月掲載>

9/12金沢区大会結果報告

準々決勝 vs 富岡A(0-2 0-0)

2日目は、優勝候補の富岡A。Cチームの次にEチームとに勝って上がってきたアローズに対して、相当に気合いを入れてきている様子が感じられました。
こちらは、「相手チームは、センタリングで攻めてくるチームではなく、中央から特定の選手がドリブル突破してくるので、中央のタテのラインを常に意識してDFすること」「常に4人が引いて守っているので、サイドを積極的に使って攻撃すること」「前線の選手もピンチの場合はしっかり戻ってカバーをすること」などを伝え、何より20分間フルに集中する必要があることを強調しました。
お互いの入れ込み具合を反映して、最初からかなり激しいボールの争奪戦となりました。当然といえば当然ですが、タケには厳しい徹底マーク(常に1.5人以上)がついて、なかなかいい状態でボールを持たせてもらえません。アローズ全体にチャンスになりそうなボールが来ても、自分でコントロールできる状態にするまでの1秒程度の時間に相手の選手が素早く詰めてくるため、なかなか思うような攻めが出来ない状態が続きました。
もっとも、これは相手チームにとっても同様のことが言え、こちらのDFがしっかり詰めて良く防ぎ、総じて言えば相手陣内に攻め込んでいる時間帯の方がかなり長かったと思います。
最初の失点は(実はあまりよく憶えていないのですが)、4分にペナルティエリアに入った辺りから「打ったら入った」というような感じのシュートでした。
失点後も特に落胆した様子はなく、勇敢にボールに向かっていく様子が見られましたが、やはり、シュートまでなかなか持っていくことが出来ず、得点には至りませんでした。
前半終了間際には、こちらのゴール前の混戦から、右サイドにこぼれたボールが相手選手の目の前に行き、こちらのDFが薄くなったところにシュートを打たれ、力なくコロコロと右スミに転がってしまった失点で2点目。
「かなり攻めているのに点が取れない」状態ではありましたが、全員が集中を途切らせることなく、しっかりと守っていましたので、後半は、とにかく早い時間帯に追加点を狙う旨を伝えて送り出しました。
相手チームは、「とにかく1点」のこちらの意図を察したかのように、中盤の選手をやや引かせて守備的な陣形で臨んできました。後半も激しいボールの争奪戦の連続で双方決め手に欠ける状態で時間だけが過ぎていきました。
こちらの決定的なチャンスとしては、後半8分にタケのコーナーキックがゴール前で待つツヨシの頭にドンピシャで合ったシーンがありましたが、キーパーの手とツヨシの頭の競り合いで辛うじて出した手にヘディング直後のボールが当たりクリアされてしまいました。
その後も素早いリスタートでどんどん攻めつづけましたが、ゴールを奪うには至らずタイムアップ。互角以上に戦いながらの惜しい敗戦になってしまいました。試合終了時の父兄を含めた大喜び振りが、何よりこの試合に駆けた相手チームの意気込みとアローズに対する警戒を示していたように感じました。

(次へ)

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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.4/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/12(Thu) 14:08  No.6484  
(つづき)


この試合では、私自身にいくつかの誤算がありました。
@ 狭いグランド……スピードのあるドリブル突破で攻撃のきっかけを作っていくアローズにとっては、(スペースが生まれにくい)狭いグランドは不利。グランドに入ったとたんにイメージしていた戦い方が出来ないと感じた。(1〜2回戦の相手チームの戦い振りからみて、スピードではこちらが優位との読みがあった)。 
A 相手の戦術……最近でも何度も優勝している常勝チームにとっては「格下」に見えるはずの我々に、成り振りかまわずの勝負をしてきた。(こちらの良さを消そうとする(タケへの徹底マークや守備的陣形)よりも、「横綱相撲」で正面から来ると思っていた。)

このような誤算(つまりは私のミス)がありながら選手達は実によく戦ったと思います。
思い切りのいい飛び出しと素晴らしいボールへの反応、長いパントキックでゴールをしっかり守ったトシ。アキム・ヒデ・佐久間・富林のDF陣は、身体を張って相手の攻撃を防いでいました。金澤は、相手の前に身体を投げ出してでも止めてやろうという気迫を見せてくれました。後半開始前には、1.5列の佐藤(ユ)が「オレ、センターハーフのつもりでやっていい?」と聞いてきました。これ以上点をやってはいけないと彼なりに判断したのだと思います。その自主的な判断に驚きました。そのほかリョウもサブもいつもとは違うスピードのある展開に戸惑いつつも必死にボールを追いかけていました。

今回の戦いを通じて、子供たちはいろいろなことを肌で感じ取ったことと思います。こういったきわどい勝負の経験こそが明日へつながるのだと思います。こちらにも「相手チームの7番17番の選手に徹底マークをついて、トシのパントからのカウンターで最少得点で勝つ」といった「戦術」もあったかも知れませんが、正面から戦ったことで自分達の力をよく認識することが出来たと思います。「作戦」で結果を求めるよりも、まずは相手に正対して戦うということが、これから将来サッカーを続けていく入口の1〜2年生チームに必要なことだと私は思っています。
冬の金沢区大会では、この経験を踏まえて、ここ2年間のSLの壁となっている準々決勝を是非突破し、メダル獲得を実現させたいと思います。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.5/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/24(Tue) 14:58  No.6487    [返信]

前回は、2004年度のSLの夏季金沢区大会までの様子をお伝えしました。
今回も同じく4年前のあの時、2004年度SLの秋の横浜市大会の様子をお伝えします。
夏の金沢区大会で手応えをつかんだもののあと一歩のところでしたので、この大会で何とか予選突破を、との意気込みで臨みました。
結果は実力伯仲のブロックだったことを反映してか、最終結果は「同着、写真判定でハナ差1センチ」というようなものでした。

まずは初日〜2日目までの様子を楽しみください



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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.5/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/24(Tue) 15:00  No.6488  


<2004年10月掲載>

10/10(日)

vs 横浜かもめSC 1-1(1-0 0-1)

初戦は、ケガのタケをキーパーにせざるを得ない厳しい状況でしたが、代わりに入ったFWのトシが「代役」以上の素晴らしい働きで充分に補ったほか、みんながボールに集中し上々の戦い振りだったと思います。お互いシュートにつなげつつありましたが、内容的にこちらが攻め込んでおり、先制点は開始5分、キーパーの(飛ばない)パントをトラップしたトシが自分のボールにして振り抜き、右隅にゴール、いい時間帯での先制点をゲットしました。
後半も同様に攻め続けましたが、7分を過ぎたあたりから、攻め込まれる場面が多くなり、どこかに「守りたい」という気持ちがもたげてしまったのか、急に失速してしまいました。失点は、後半7分、ゴール前の混戦で足が止まったところで、パスが行きかっているところでシュートを打たれてしまったものです。
それでも、後半9分には、ペナルティアーク付近でのフリーキックを得て、壁の上を狙ったツヨシのフリーキックがバーを直撃して得点することは出来ず惜しい引き分けとなってしまいました。
初戦でもあり、引き分けも仕方ない面もありますが、こういった間違いなく勝てる試合を引き分けてしまったことは、大いに反省しなければいけないと思いました。また、このチームは基本的にモチベーションが攻めに行っているときにはすばらしい連携を見せるのですが、守りの気持ちになってしまうとかなりもろいところがあって、やはり、20分間の集中が何よりも大切と感じました。

vs サザンFC 1-0(0-0 1--0)

初戦の引き分けを何とか取り返すべく、必勝を期して臨んだ第2戦は、終始押し気味に攻めつつも、お互い決め手を欠き得点ならず後半を迎えました。
後半も相手陣内での競り合いが続きましたが、6分にトシがペナルティエリア内でドリブルで切れ込み左隅にシュート、これがバーに阻まれ弾んだところを追いついたトシが再度シュートし、これをキーパーが弾いて再び混戦となったところで相手がたまらずファールを犯しPKを奪取。これを正面ながらツヨシが振り切ってキーパーの頭の上に決め先制点を取りました。
終了間際には、カウンターでDFの裏を取られた決定的な場面もありましたが、キーパーのタケがピッチの中央まで猛ダッシュしてこの1対1の場面をしのぐスーパーセーブを見せ、何とかこのトラの子の1点を守りきって初勝利となりました。「もっと楽に勝てそうなんだけど・・・」の小言はさておき(笑)、とにかく勝ってよかった1勝目でした。

この日は、ケガや欠席などのアクシデントがありましたが、何とかみんなでその穴を埋め、力を出したと思います。

(つづく)



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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.5/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/06/24(Tue) 15:03  No.6491  

(2004年10月掲載 つづき)

10/11(祝)

vs FCソレイユ 0-0(0-0 0-0)

2日目はタケが回復し、いつものFWで試合に臨みました。
相手チームは、威圧感のようなものは殆ど感じないのですが、全体的によくまとまっており、お互い同じくらいのチャンスと、同じくらいのピンチを繰り返す試合展開となりました。前半6分には、攻め込んだところのゴール正面でPKを奪取し、先制点の期待がかかりましたが、残念ながらこれをはずし、再び混戦となりました。

ハーフタイムでは、「PKのようなラッキーでの得点でなく、普通にゴールを決めよう」と叱咤激励して後半に送り出しましたが、かなり攻めつつもお互い決め手に欠け、結果として引き分けてしまいました。後半6分に得点チャンスとして、ペナルティエリア右隅付近のFKを得て、ツヨシの右上隅を狙ったボールはいい軌道を描きましたが、30センチほど外れ得点には至りませんでした。
PK、FK共に惜しいチャンスを逃してしまったことは、残念でしたが、DF陣にユウタを加えた守備陣がかなりがんばって無失点に抑えたことは、高く評価できる結果だと思いました。


vs HIP.SC 0-2(0-0 0-2)

この試合は、大分前から「春の準優勝チームだから、勝ったらそれだけの価値がある」旨を折に触れ伝えていたこともあって、他の試合とは、一味違うモチベーションを持っているように感じました。前半スタートから、飛ばしに飛ばして(笑)、とにかく相手にボールを渡さないといった感じで食らい付いていくいい試合が出来たと思います。前半は、こちらのシュートが3本、相手のシュートが4本ですので互角の戦いが出来たと思います。

チャンスとしては、クリアボールが相手の最終ラインの裏をついたところをツヨシが詰め、相手DFと競り合いになった場面がありました。一旦は競り勝ち自分のボールにしたのですが、ペナルティエリア付近でシュート体勢に入る直前に相手DFと接触した(押された)ためバランスを崩し、シュートが枠に行きませんでした(アレ? PKでは? と思えるような微妙な場面でした)。

ハーフタイムでは、特に前線の選手が、「押したり、手を使ったりしてきてズルイ」と再三言っていましたので、前半の決定機だけでなく、そういった反則スレスレが相手チームのやり方だと思い、多少頭に血が上りましたが(苦笑)、それも仕方なしで、こちらはフェアプレイでやるべきことと、つかまれたら、つかまれたことを声なり動作でアピールするべきことを伝えました。
そんなことはさておき、この試合は、気を抜かなければ勝てる可能性がかなり高いことを強調し、あと10分間、前半同様の頑張りで勝利をもぎ取って来いとのゲキを飛ばして送り出しました。

後半の失点は、2点とも同様のパターンでしたが、ゴール前で、クリアし切れなかったボールを狭いところで細かいパスでつながれてしまったものです。

結果的に敗戦となりましたが、こちらのプレーはもちろん通用し、総じて押し込んでいた試合でもあり、「まったく負けた気がしない」対戦でしたが、自分たちの形が出来ない中でも個人技のつなぎ合わせで得点してくるしたたかさは、やはり試合巧者であり、これまで対戦したことのないタイプの相手でした。
負けましたが、いい勉強になったと思います。

(次回へつづく)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.6/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/01(Tue) 12:56  No.6496    [返信]

前回は、2004年度SLの秋の横浜市大会の1日目と2日目の様子をお伝えしました。
今回は引き続き同大会の3日目の様子をお伝えします。

この3日目の最終日、初戦に勝ち、2試合目に5点差以上の大差勝ちというのが、予選突破の最低条件となった厳しい戦いでしたが、選手たちは見事にそれをやり遂げました。
しかし結果は前回コメントの通り、「同着、写真判定でハナ差1センチ」でした。

この大会の後、ある選手のお母さんから「子どもたちも私たちも悔しかったですが、悔しさはオジマコーチが一番だったと思います。・・・・・・」とのメールをいただきました(ありがとうございました:泣)。
確かに私の凹み方はなかなかのものだったですが、暫く時間を置いてその年度の最後の公式戦である冬季金沢区大会に「今度こそ勝つ」との決意を新たにしたことを憶えています。
こんな経験をしてコーチも学んでいくものなのかも知れないですね(と言うよりまさにまだ学んでいる最中ですが)。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.6/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/01(Tue) 12:58  No.6497  


(2004年10月24日掲載)

10/17(日)

vs 横浜GSFC 1-0(0-0 1-0)

もう後がない最終日。この第1試合に負けてしまえば、その時点で決勝トーナメント進出の目はなくなります。「この大会でこの試合が一番大切な試合」ということを、前の週のHIP戦終了後から、何回も何回も伝えました。そのサブリミナル効果(笑)があったのか、全員が「絶対勝つ」の気持ちをもって臨んだと思います。実は、相手チームもこの一戦の勝ち負けが左右する点では同様であり、厳しいガチンコ勝負となりました。
試合の印象としては、殆ど互角であり、双方死力を尽くしたいい試合だったと思います。得点シーンは、相手コーナー付近に遠く転がってしまったクリアボールをタケがあきらめることなくすばらしいスピードで追いかけて追いつき、これをセンタリングし、ゴール前で待つツヨシが右隅に落ち着いて決めたものです。このあきらめないプレーが均衡を破り、この1点で勝利をもぎ取りました。


vs 本牧少年SC  5-0(3-0 2-0)

最後は、得失点差を考えれば、少なくとも5点以上の得点が必要であり、今まで試したことのない超攻撃的布陣で臨みました。DFは、キーパーの佐久間とセンターバックの明夢に任せて、他の選手は、殆ど攻撃に専念する変則3-5-2(実質は1-5-4)の布陣です。これは、どうやら子供たちが自然に思っていたことと同じようで、試合開始直後から、我先にとゴール前に殺到して得点を狙っていきました。
得点は、開始46秒にタケのコーナーキックにユウゴが頭で合わせた先制点、3分に同じくタケのコーナーキックにユウスケがボレーで合わせて2点目、7分にはタケが左45度遠目から強烈なシュートで3点目。いいペースで得点して前半を終わりました。

普段であればこれで特に言うことはないのですが、この日は、同じペースで後半も点を取り続けなければなりません。後半も開始2分にタケがドリブルで持ち込んで技ありのシュート、最後はトシが9分にゴール。
最初に宣言した「少なくとも5点以上」を見事にやり遂げ、タイムアップとなりました。
もうあとは、次のサザンvsソレイユ戦で、「サザンが勝つか引き分け、負けの場合は2点差まで」という結果を待つだけとなりました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.6/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/01(Tue) 12:59  No.6498  

(2004年10月24日掲載 つづき)


<大会を通じて>
最終的には、勝ち点で並び、得失点差で並び、直接対決で引き分けて、総得点9(ソレイユ)対8(アローズ)の僅か1点差に泣く結果となり、惜しくも決勝トーナメント進出はなりませんでした。ちなみに全部並んでしまった場合は、「抽選」となるようですので、「散々試合やって最後はくじ引きかい!?」となるよりは、いろいろと反省し振り返る意味でマシだったと思います(苦笑)。
初日の引き分けも、2日目の引き分けも、殆どこちらのペースで戦えたことを考えれば、いずれかの試合は勝っておかなければいけなかったということと、得点するべき時に得点しておかないと最後になって響くという勝負の厳しさを経験できたことは、大きな財産だと思います。

思い起こせば、ここ数年アローズSLにとって、横浜市大会の決勝トーナメント進出は、金沢区大会のベスト8同様に一つの壁となっており、今回、いろいろなアクシデントがある中で、チームの団結でその壁に肉薄したことは最大限の評価をしていいと思います。
やはり、階段は一段ずつ上っていかなければならないものであり、この経験を経て上位に常に行くためのメンタル面の強さや、技術面での緻密さなどを身につけていくのだと思います。

最近では、試合会場で相手チームに練習を凝視されることが、以前に比べて多くなってきたように感じます。つまり、マークされる存在になってきたということだと思います。
(いつもの通り、私個人の超楽観的な見解ですが)、このチームはもうどんなに強いチームと対戦しても「あわよくば」の試合が出来るようになっていると思います。一人一人の技量は、そうった強豪チームの選手に比較して総合点で劣っていても、負けない「決め手」、あるいは、「一芸」、「個性」を持っている子が多く、それらが上手く組み合わされれば、強豪チームに対しても「脅威」を与えることができるということだと思います。

次の大会は、本年度最後の公式戦になる金沢区大会です。
今回浮き彫りになったいろいろな課題を克服し、今度こそ、カベとなっているベスト8を突破して、一番いい色のメダルを取って、「チョー気持ちいい」とみんなで叫びたいです(ちょっとネタが古い?:笑)。

・・・・・・・・・

お詫び 〜遅くなりました。 
投稿者:SL オジマ 投稿日:2004/10/24(Sun) 21:47 No.193

いつもに比較して、大会の報告が遅くなりまして失礼しました。やはり、コーチにもそれなりに立ち直りの時間というのが必要でして、いつもは即座に切り替えられる気持ちが、どうも今回はゴールをはずしたシーンや普段の練習方法の反省などで頭の中がいっぱいになってしまって、なかなか切り替えられませんでした。
よく考えた結果、本文にもあるように次回大会への課題は見えたつもりです。

長文ですので、お時間があるときにでもご覧ください。

大会中は多数の方のご協力ありがとうございました。また、遠くて不便な場所でありながら、多数の親御さんにお越しいただきました。ありがとうございました。

次にがんばります。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.7/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/18(Fri) 14:45  No.6773    [返信]

前回までで2004年度SLの秋の横浜市大会の終わったところまでをお伝えしました。
SLは公式戦が年に4回しかありませんので、横浜市の秋の大会が終わると4ヵ月弱後の金沢区冬季大会が最後の大会になります。
この年の私は、あと4ヶ月弱で「勝ちグセ」をつけることと、勝つにふさわしい「態度」をつくることに重点を置いて過ごすことに決めました。
11月中旬から毎週のように練習試合を組み、その成果が現われて来た年末の最後の試合が今回の「あの時」です。
私の文章の方も2月の金沢区大会に向けて手ごたえを感じていることがよくわかります。
では、2004年12月の「あの時」をお楽しみください。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.7/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/18(Fri) 14:46  No.6774  

<2004年12月27日掲載>

12/26 vs 上中里SC
<2年生主体>(2-1 1-0)オウン、オウン、千葉
<1年生主体>(0-2 0-1)
<2年生主体>(1-1 1-0)千葉、小島(ツ)
<1年生主体>(1-1 2-5)高橋、佐久間、ミロ
<2年生主体>(1-1 2-1)千葉、小島(ツ)、小島(ツ)
<1年生主体>(1-3 0-1)ミロ


今年の最終戦は、来年1/30のカップ戦(第1回上中里SC杯)にご招待いただいた上中里SCさんです。

<1年生主体>
今日は、帰省ほかの関係で参加人数が園児〜2年生で16人でしたので、1年生主体チームは、8人制でお願いしました。それでも、ミロ、ユウマ、マサキ、ミキと半数が園児のメンバー構成でしたが、3試合集中を切らすことなく、よくがんばったと思います。
今月、これで4試合目、毎週ともなると「試合の準備」というのもわかってきたようで、コーチに言われなくても佐久間を中心に試合前に集まってまるくなり、何やら相談してポジションや試合の進め方などを話していたようでした(微笑)。
試合内容としては、たぶん2年生も2〜3人は出場している相手チームの個人技についていくことがなかなか難しかったようですが、それでも全員がクサることなく、何点取られても「次に1点取りにいこう」という気持ちで真摯に試合に取り組んでいたように思います。
この試合では初めてGKで出場した石塚の健闘が目立ちました。フリーで打ち込んでくるシュートを何度も手や脚、身体を使ってよく防ぎました。
得点は、ゴール前の混戦から抜け出してGKをかわしたヒデのシュート(2年生の試合ではDFラインの中央で守備に徹しているヒデのうれしいゴールでした)、ドリブルで持ち込んで遠目から打った佐久間のシュート、GKとの1対1をループでかわしたミロの技ありのシュート、同じくミロの中央突破からのシュートと合計4得点を獲得しました。
この1ヶ月間で合計10試合を経験し、いろいろな意識が芽生えたように感じます。「みんなでやっていこう」「点を取られても下を向かないで点を取りに行こう」「試合は楽しい」「怖がらずにやろう」・・・。こういった意識は、普段の練習の中でいろいろと私が「ゴタク」を並べても(笑)、なかなか簡単に育つものではありません。本物の経験をすることが、一番の勉強です。その意味では、例年よりもかなり早い時期での1年生・園児の「連戦」が来年以降につながるいい経験になったと今日の試合を振り返って感じました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.7/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/07/18(Fri) 14:47  No.6775  

<つづき・2004年12月27日掲載>

<2年生主体>
試合前の選手には、@第1回の記念大会に呼んでくれたチームだから、呼んだことを後悔されるような情けない試合をしないようにしっかりとやること(つまり勝てる試合はきっちりと全部勝つ)A激しい試合はいいが前回の試合のように冷静さを欠いた試合をしないこと、の2点を前提として伝えました。
その上で、@グランドがタテ・ヨコ共に狭く、大きな展開が難しいので、中盤の競り合いに負けないことAペナルティエリア外でもどんどんシュートを打っていくことを留意して試合を進めるように注意しました。
全試合を通じて、大半の時間を相手陣内で攻め続けることが出来たため、押している印象ではありましたが、第1・第3試合は、一瞬の隙を突かれてカウンターで先制を許し、リズムをつかむ前の序盤の戦い方に課題を残しました。ただ、先制されても落ち着いて対処し、ハーフタイムで厳しいゲキを飛ばさなくても選手のほうから、「大丈夫。勝てるから心配しないで」と私が諌められる一幕もあり、何かしっかりとした試合をする自信を皆がつけてきたように思います。
特に今日は、最高の「得点源」であるタケをヒザの痛みで欠き(前回の激しい試合で負傷。今日はGKで出場)ながら、選手たちには「何とかできる」という自信があったようでした。
得点シーンを順に振り返りますと、

第1試合→ゴール前の混戦(かなりの混戦でした)でツヨシが放ったシュートが相手のオウンゴールを誘って1点目、同じようなパターンでトシの放ったシュートがオウンゴールで2点目。最後は、ペナルティエリア外の中央からトシが振り切りゴール左隅に3点目。
第2試合→ペナルティエリア外の左45度から、トシがインステップでボレー気味にジャストミートした「ビューティフルゴール!」で1点目、ペナルティアーク付近の混戦からドリブルで抜け出したツヨシのゴールで2点目。
第3試合→ツヨシのコーナーキックをトシがボレーで合わせて1点目、ユウタ(佐藤)のクリアボールが相手DFの裏にカブッたところにツヨシが詰めてドリブルで持ち込んで2点目、トシのドリブル突破で得たFKをツヨシがゴール右隅に決めて3点目。

というように、それぞれがいい形で持ち味を発揮して着実に得点したと思います。
アキムやユウスケについても、攻撃参加と守備への戻りのメリハリがよくわかってきたようで、かれらのスピードを活かしたカバーリングがピンチをかなり消していたと思います。
ユウタ(佐藤)は、最終ラインでのクリアを工夫して、前線の選手に球質を考慮して出していたようでした。仲間への指示も的確で、「怖くないドゥンガ゛」(笑)といった感じです。
また、入部間もない石塚が今日は始めて2年生の全試合に出場し、まだサッカーそのものには慣れないながらも、一生懸命さと身体を張った勇気あるプレーで仲間の信頼を得たようでした。初めてとは思えない位にチームにジャストフィットしていました。
アローズにかなり甘い判定で救われてしまった部分もありますが、結果的に3勝して本年度最後の試合を飾れたことは、よかったと思います。また、勝ち負けだけではなく、精神的にもたくましくなったチームを今日は見ることが出来たように思います。

<全体を通じて>
12月は、タイプやチーム構成などが異なる4チームと合計11試合を2年生主体チームは戦い、これを7勝1敗3分で乗り切りました。各人に、基本的には「負けない」、最悪でも「引き分け」の勝ちグセが芽生えてきたことは、この1ヶ月間の大きな成果と言っていいと思います。1年生主体チームも含めて、皆が自信をつけて精神的に変わってきたように感じます(相変わらず私の話は聞いているのか聞いていないのかよくわかりませんが:笑)(→大事なところはたまには聞いているようです:笑)。
技術的にも、6月の水道局の試合後に、タケに頼りきった攻撃に対して「1人の攻撃と10人の守備のチームでいいのか!」と言って奮起を促した他のメンバーが進歩を果たし、かなり戦力的な厚みを増してきたように思います。

あと1ヶ月あまりで金沢区大会です。この調子で階段を1段1段着実に上って行きたいと思います。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.8/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/08/25(Mon) 08:47  No.45    [返信]

この4月から連載してきました2004年度のSLも佳境に入ってきました。
今回は2004年度最後の公式戦になる金沢区の冬季大会です。
秋の大会後のこの大会に向けた4ヶ月間の『120日プロジェクト』の成果はどうだったのでしょうか?
まずは1日目の様子をお楽しみください。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.8/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/08/25(Mon) 08:48  No.46  

<2005年2月8日掲載>

vs 富岡E (0-0 0-0) PK戦 アローズ(○○×○○○) 富岡E(○○○○××)
vs 並木A(0-0 2-0) 鈴木、鈴木


<vs 富岡E>
昨年9月の区大会で9-0で快勝した相手との再戦であり、どうも気持ちの面で楽勝ムードが漂っていたように感じます(私も含めてです)。相手チームは、アップ時から今日はもうこの1試合だけにすべてを賭けてきているような雰囲気で臨んできていましたので、もうその気合だけでチーム力の差はかなり接近していたように思います。
開始直後から相手チームの早いツブシに苦しめられ、楽勝ムードでこちらの当たりは弱く、ピンチこそ殆どありませんでしたが、決め手を欠き時間だけが過ぎていきました。前日練習した守備陣型がよく機能してはいましたが、反面で攻めの人数が少ないために前線の2人が孤立し、相手の人数をかけた徹底マークを破ることが出来ませんでした。
後半も前半同様に相手チームの勢いは衰えず、得点チャンスを殆どつくることなくタイムアップ。PK戦に突入しました。
こちらは1人が外し、5人目のツヨシが外せば負けでしたが、落ち着いて自信を持って蹴り込んで決め、相手の5人目をトシが好セーブ、サドンデスに突入して一人目のアキムが思い切って蹴り込んで決め、最後は引き続きトシが好セーブで防ぎ、やれやれの1回戦突破となりました(私も4人目を決められた時は一度は負けが頭をよぎり、5人目の時は脚が震えました:苦笑)。


<vs 並木A>
1回戦でロクな攻撃が出来なかったことがFW・HFの6人はかなり悔しかったようで、気持ちを入れ替えた2回戦は素早くボールを奪って、ミドルレンジからも次々とシュートを蹴り込みました。前半だけで10本位のシュートがありましたがいずれも得点には至らず、後半に突入しました。
後半になっても流れはこちらがつかんでおり、引き続き枠になかなか行かないものの積極的にシュートを打っていきました。「今日はゴールが遠いなあ」「このまま引き分けか?」と縁起でもないことを私が思った後半5分、ペナルティアーク付近で競り合いに勝ったタケがドリブルで持ち込んでゴール右隅に力強いシュートを決めて先制しました。
その後、8分には、ハーフライン付近(左サイド)でボールを奪ったリョウタがその前で待つツヨシにパス、ツヨシはこれを中央に走りこんできたタケにワンタッチで絶妙のスルーパス、トップスピードで入ってきたタケはこれをペナルティエリア内から迷わず豪快に振り切って左隅にゴ〜ル! 「リーガエスパニョーラ!!!」(馬上コーチ談:笑)。
この追加点で勝利を確実にした後も最後まで相手陣内で攻め続けたままタイムアップ。1回戦とは別のチームのような戦いぶりで2回戦を突破し、準々決勝進出となりました。


<全体を通じて>
今日の1回戦の苦戦は、前日のポジション変更が大きな影響を与えていたと思います。12〜1月の練習試合を通じて、相手がどんなチームでも食らってしまうカウンターを防ぐために(ほとんど唯一と言っていい失点パターンです)、足の速いアキムをリベロに置き、読みのいいユウタ(佐藤)をDFの中央、更に両サイドのDFを相手FWに備えて貼り付ける布陣に前日の練習から変更しました。これに加えて、第1試合は、HFの選手までが守備的になってしまったために、攻撃の人数が足りなくなってしまったのだと思います。
ただ、2試合を通じてDFは無失点かつアブナイ場面も殆どなく乗り切りましたので、公式戦でいきなりの変更の割には上手くFITしたのではないかと思います。
準々決勝以降の相手には、やはり不用意な失点をしては勝利が遠ざかってしまいますので、今日の試合に関してはやや賭けになってしまいましたが、次の試合への備えと言う意味では、意義のある試合が出来たと思います。

来週はいよいよ「決戦」です。待ちに待った前回優勝チームの富岡Aとの対戦です。全員が死力を尽くして戦えば必ず勝機はあります。みんなの力で勝利を勝ち取りましょう!!

(つづく)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.9/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/08/25(Mon) 08:49  No.47    [返信]

2004年度SLのトリは、金沢区冬季大会の準々決勝(vs 富岡A)です。
この試合のことを思い出すと今でも胸が熱くなります。
あくまで個人的な見解ですが、私としては「すべてがこの日から始まった」「すべてはこの挑戦から始まった」と今となっては思っています。
この年の4月に年度が明けて2005年度、次の代のSLが春の横浜市大会で決勝トーナメント進出(当時のSLで春の大会で予選突破はかなり困難と思われていました。突破どころか春の時点で11人が揃わない年もありました)、夏の金沢区大会でLLが優勝、SLが準優勝、秋の横浜市大会でLLが2部で優勝、冬の金沢区大会でSLが2大会連続準決勝進出、そして、2006年度は・・・・・・。
アローズ全体にどのクラスも人数が大幅に増えて、各大会でも結果が出るようになってきました。
その「躍進のアローズ」のプロローグがこの試合だったと思っています(あくまで個人的な感想です)。

あと、ちなみにこの試合のレポートは試合の翌日の月曜日から木曜日までの4日間の連載となった訳ですが、この辺りからレポートがかなり長文化する傾向になったように記憶しています。
今回は4回分を2回に分けてお伝えします。
長文注意(笑)の上、お楽しみください。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.9/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/08/25(Mon) 08:50  No.48  

<2004年2月15・16日掲載>

金沢区大会準々決勝 その1

vs 富岡A (1-0 0-2)小島(ツ)

いよいよの決戦当日、朝5:45分に目が醒めてしまった私は、試合までの時間をどのように使って、良いコンディションで臨むかを何度も何度も頭の中でシミュレーションしました。先週の1回戦の苦戦の何割かはウオーミングアップ不足と試合に臨む気持ちのもって行き方に原因があり、今日はそのテツを踏んではいけないと思ったからでした。
また、上中里杯と先週の1回戦を見た相手チームが油断してくる可能性を考えて、試合開始直後から一気にラッシュをかけて先制する考えでいこうと思いました。
人間は起きてから身体が本調子になるまで3時間位かかるそうなので、前日は子供たちに「夜9時には寝て、朝は出来れば7時までには起きること」と「コモアの子は、コーチが7:30頃には前の公園に出ているので軽い練習をしよう。コモア以外の子は早起きしてボールを触っておいてください」と伝えてありました。早起きしたトシとツヨシ、サブは軽い練習をしました。トシは朝会ったら開口一番、「今日はキーパーでしょう?」と聞いてきました。「そうだよ。頼むよ。でも試合展開によっては後半はトップになるかもしれない。」と私が応えると、「うん。でもリードしてたら、僕が守るよ」と言ってくれました。彼は私と仲間の気持ちがよくわかっているんだなあと思って、嬉しくなりました(涙)。
集合時間は8:20としましたが、開門は8:30分頃でした。相手チームはまだ来ていません。
さあ、朝から何度も何度も考えたキックオフ(9:30)までの準備のスタートです。
基本的には、9:00までに一度激しく動いて汗を出し、目を醒ましたあとの20分間は、ボールを使ってミドルレンジからのシュート練習でシュートのいいイメージを残し、最後にコーナーキックの距離を確認して、直前にあれこれのゲキを飛ばして試合開始という段取りです。
体操については、前日同様にキャプテン二人が叫ぶようにして大きな声を出し、みんなが叫んで応えていました。昨年の横浜市大会後、かなりしつこく言い続けてきた「声」が最後になってやっと出来るようになりました。
ダッシュなどについても皆がそれぞれ一生懸命に走り、整列もしっかり出来ていました。これも今までどの大会を通じても出来なかったことです。
「今日は絶対にイケる」私は、その様子を見て確信しました。幸いなことに相手チームはまだ来ていません。
シュート練習が始まった頃にようやく相手チームが来ましたので、大分この時点では「リード」していたと思います。

アップを9:20に終えてメンバー発表、最後にゲキを飛ばすところで靴ヒモの締め直しが始まってしまったので、ゲキを飛ばす時間がなくなってしまいましたが、まあ私の話はなくても今日はみんな気合いの抜けている選手はいないのでそれはそれで仕方なしです。ちなみに時間があれば、「みんなは自分であまり気が付いていないと思うけど、自分たちが思っている以上にみんなは強くなった。今日は自信をもってこの試合に臨んでほしい。全員が頑張れば勝てる相手だ」といったことと、前日の練習後に伝えたことの確認として、「相手は中央から切れ込んでくるチームだから、アキムとユウタ(佐藤)が必ず中央をケアして、ユウスケは相手の17番と7番をよく意識して試合をしよう。タケとツヨシはどうせマークが付いてくるだろうけど、グランドが広いから二人にとっては有利。いつもの通りドリブルで仕掛けて苦しいと思ったらパスも使ってみよう。ディフェンスもオフェンスもみんなのスピードは勝っているのだから、抜かれてもあきらめなければ大丈夫。」ということを伝えようと思っていました。

9:30、いよいよ決戦のキックオフです。

(「その2」へつづく)


金沢区大会準々決勝 その2

キックオフ直後から、お互い譲らない激しいボールの争奪戦となりましたが、アップ充分なことと、やはりこちらの闘志が上回っていたようで、相手陣内にかなり攻め込んだ形で試合が進んでいきました。今日は、いつもに増してタケとツヨシの最前線が激しいプレッシャーをかけて攻め込み、相手DFの裏に出たボールに走力を活かして先に追いつくと同時に、ユウスケ、サブ、リョウタのHF陣が第2線で攻めていくいい展開が出来たと思います。
時折相手のクリアボールがこちらのDFの1枚になったところに飛ぶこともありましたが、ミスなくクリアで返し、ドリブル突破に対しては、ヒデと石塚がしっかり詰めてその後ろからユウタとアキムがカバーする形でしのぎました。前日から何度も伝えた守備陣形は少なくとも前半に関してはお互いが調和を取って、危ない場面をつくることなく完璧に守ることが出来ました。
前半の10分間は、殆どが相手陣内で展開しており、選手たちも「今日はイケる」と感じていたのではないかと思います。
5分を過ぎたあたりから、相手のペナルティエリア内に攻め込む回数が多くなり、何度かコーナーキックを取るなど、「そろそろゴールが決まりそうかな?」と思い始めた7分には、タケのコーナーキックにツヨシが殆どフリーで頭で合わせた惜しいシーンもありました。
待望の先取点は、相手の右サイドからスローインでジリジリと上げて行き、ペナルティエリア内まで持ち込んだところで混戦となり、こぼれたボールをタイミングよく上がってきたサブがシュート、ボールは相手DFに当たり、そのボールがKPの待つゴール付近にフラフラと浮いて飛んで行きました。正面で待っていたタケ、ツヨシ、佐久間がこのボールに殺到して、最後はツヨシが跳び蹴りのような形で蹴りこんでゴ〜〜〜ル!!!!! 待望の先制点です。選手・ベンチ・応援席が一体となって、雄叫びをあげ、この1年で一番の喜びの1点となりました。
この時点で時間は9分を指しており、その後も緩めることなく、ボールを支配し、前半リードでの折り返しとなりました。
ベンチに帰ってくる子供たちの全員の顔には、自信と喜びに満ちた笑顔が広がっていました。アキムは「やったよ」と嬉しくて快足を飛ばして私に飛びついてきました(嬉)。
私もこの1年間のすべての苦労が報われた気がして、みんなの顔、顔、顔を見て、「こういう表情が見たかったんだ」「こういう喜びを味あわせてあげたかったんだ」「こういう喜びを自分も味わいたかったんだ」といろいろな思いがこみ上げてきて、一瞬涙が出ました。
肩を叩きあって讃え合い、チームのムードは最高潮に達していたと思います。


その一方で、指揮官が素直に喜んでいるだけでは、勝負という点ではいけないことも思いました。勝ち慣れているチームの監督であれば、ここでこらえて後半へ向けて引き締めるのでしょうが、頭でわかっていても私には出来ませんでした。こんなに喜んでいる子供たちを見ていて、「今ほめないでいつほめる?」みたいな気持ちになってしまいました。「やっぱりオレは本当の勝負師じゃない」と思うと同時に、「オレにも勝つ経験が必要だ」と思いました。
結局後半は、この僅かな心理的隙との戦いになりました。

(「その3」へつづく)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.10/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2008/09/01(Mon) 12:37  No.52    [返信]

前回のつづきです。
結果的に負けはしたものの、選手にもコーチにも何かが残った。自信というレベルのものではないにしても、あのようなチームに絶対勝てない訳ではないんだ、ということを感じることが出来た貴重な経験となりました。

この経験が2年後、いろいろな形で実を結んできます。
それは次回以降としまして、2004年度SLの最終回をお楽しみください。

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<2004年2月15・16日掲載・つづき>


金沢区大会準々決勝 その3

運命の後半は、比較的落ち着いた雰囲気でスタートしましたが、リードで折り返したことにより、どうしても守りたい気持ちが先行してしまったようで、中盤が引き気味になり、前線との間にスペースをつくってしまいがちでした。ハーフライン付近の右サイドからアーリー気味のクロスを相手選手が容易に上げるのを見て、「これはイカン」と思った私は、元気者のユウゴを入れてボールに詰めてもらおうと思いました。「ユウゴ!」と呼んで、交代の準備をさせていたところ、中央のスペースでボールを持った相手の17番の選手がスピードに乗って中央突破を仕掛けシュート、これは決まりませんでしたが、ルーズボールの処理をもたついている間に相手の選手が人数をかけて詰めてきて混戦からゴール。開始3分の同点弾となってしまいました。
チーム全体に明らかに落胆の空気が流れていました。まだ同点、気を取り直しての再スタートで再び攻めに転じて、相手陣内での攻防となりました。スローイン→スローイン→コーナーキック→スローイン・・・・・・攻め込んではいるのですが、なかなか最後のキメまで持っていくことが出来ません。
そうこうしているうちに、こんどはこちらが攻め込まれる時間帯になってしまいました。こうなれば相手も必死です。

相手のシュートで終わった後のゴールキック、今日唯一のちょっとしたミスが相手の決定機につながってしまいました。ゴールキック時には、相手の前に立つのが原則ですが、広いグランドで若干距離の見積もりを長く見積もってしまって、相手の一番怖い選手の前を空けたポジショニングになってしまったところに運悪くゴールキックが飛んでしまいました。蹴る前に気づいた私が、「17番の前に立って!!」と叫びましたが間に合いませんでした。トラップしたその選手は、落ち着いてロビング気味に長い距離のシュートを狙って打ってきました。これは運良くクロスバーを直撃しましたが、そのボールに富岡の選手はここぞとばかりに殺到して、2点目を許してしまいました。
この時点で時計は7分を回っていました。先制折り返しの歓喜から一転して今度は、リードを許しての時間との戦いになりました。
もう時間がないことを意識したタケが、キックオフのボールをそのままドリブルで運び、右サイドのサブが今まで見たことのないような素早いツメでとにかくボールを奪うなど、相手ゴールまで運ぼうと、再度前半のような怒涛の攻めを繰り返しました。惜しいミドルシュートも何本もありました。
9分には、ハーフライン付近でボールをキープしたタケに相手選手の危険なタックルでFKを得ました。昨年のシーガルズとの練習試合で見せた「ツヨシの中央付近のFK→DFの裏にトシが走りこんでシュート」とまったく同じ位置でしたので期待が高まりましたが、これも相手DFの距離の見積もりの方が合っていて、決定的なシーンにはつながりませんでした。
それなら「オレらで何とか取ってみせる」のタケとツヨシは相手のDFを何人も引きずりながら、ゴールに迫りましたが、シュートの時点で相手DFのいい立ち位置に阻まれて結局得点出来ずタイムアップ。我々の優勝への路は、もう少しのところまで肉迫しましたが、無情にもThe ENDとなりました。
(その4へつづく)


金沢区大会準々決勝 その4

試合後、富岡さんのコーチの方とお話しする機会がありました。
「ウチの子供たちには、相手チームは死に物狂いになってくるからしっかりやれと言っておいたんですが・・・。それにしてもキック力がすごくあるいいチームですね。今後ともよろしくお願いします」とお褒めの言葉をいただきました。
杉山代表がコーチ掲示板に書き込まれていました。
「・・・試合終了後に富岡の三輪コーチから杉山さん最後まで胃の痛い思いをした試合だったよと言わしめた程の本当に良い試合でした。・・・」
小田島コーチは、こう書き込まれていました。
「・・・今日のSLのVS富岡戦はどちらが勝ってもおかしくない試合でした。残念ながら試合には負けてしまいましたが、子供達の頑張りに感動しました。・・・」

私自身は、この試合に負けてしまったらもう立ち直れないくらいへこむのではないかと思いましたが、そんなことはなかったです。悔しくもありましたが、何か清々しい気持ちになれたことは確かです。

子供たちには試合後、以下のように伝えました。
「今日の試合、特に前半はこの1年間で一番いい試合が出来た。夏に対戦した時には、押していたけどあまりシュートまで行けなかった。今日はずっと攻め続けて先制までした。シュートも何本も打った。10月から4ヶ月間でみんなは本当に強くなったということだと思うし、何より今日は全員が本当によくやったと思う。」
「これでこのチームでやるのはおしまいです。来年度はコーチも変わります。今日頑張ったことと、負けたことを忘れないで上の学年で是非このチームや昨年負けた西柴に勝ってほしいと思います。来年度のLLは上の学年がたくさんいるのでみんなで競争して、Aチームに大勢入れるようにしっかり練習しよう。」

たとえ一瞬でも本物の喜びを味わうことが出来た今日の対戦は、これからサッカーを続けていくことのためだけではなく、自分たちで実感できた進歩の経験として、自信になると思います。また、今日の大善戦は、これから人数の多い強豪チームに対して、互角に戦っていくための大きな一歩だったと思います。
最後の最後でやっとチームが本当の意味で勝つための団結ができました。何よりそれが良かったです。

試合後、蒲谷さんから「コーチ、午後の大道小で練習しますか?」
私は一瞬、本当に強いチームならここで午後は練習するんだろうなあ、と思いましたが、今日だけは勝手ですが、この4ヶ月間仕事中でも寝ても醒めてもこの試合に勝つことだけを考えてきた自分に休息をもらってもいいように思いました。
私のお返事は以下でした。
「すいません、もう精根尽き果てましたので今日だけは私の都合でお休みとさせてください(笑)→(蒲谷さんも(微笑))」
(おわり)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.11/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/02(Mon) 17:51  No.250    [返信]

昨年の9月1日に2004年度のSLの最終戦を最後に忽然と姿を消してしまったこの連載ですが、現6年生への私からの贈り物として(ありがたいかどうかは別ですが:笑)、卒団までの期間の緊急連載を始めたいと思います。
本当はこの連載はその9月の書き込み以降も続くはずでスケジュールを組んでいたのですが、昨年の夏の大会の1回戦敗退で極端に私が凹んでしまったために、そのまま停止状態となっていました。

つい最近そのことを思い出し、かつ、冬の最後の大会でLとしては21年振りの冬の大会の銀メダルを獲得したことで、もしこのチームのことをお伝えできるとすれば卒団までのこの時期しかないかもしれないと考え直しました。

現5年生の力を借りての形は今も変わりませんので、この現6年生と現5年生の軌跡としてこの緊急連載にお付き合いいただければと思います。

時は2006年5月のゴールデンウイークに遡ります。
この年から、LLクラスで8人制がスタートし、8人制と11人制の2チームでの出場が可能になりました。アローズも3年生主体の8人制と4年生主体の11人制に2チーム出場しています。

今回お伝えする「あの時」は、その横浜市大会予選の最終日(11人制)です。
2日目まで3勝1分の負けなしで3日目を迎え、予選1位をかけた無敗同士の戦いと、最終試合の様子をお伝えします。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.11/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/02(Mon) 17:53  No.251  

<2006年5月8日掲載>

5/5 『横浜市大会LL-11 』3日目結果報告

4勝1敗1分、勝ち点13で予選2位通過、決勝トーナメント進出!

vs 日限山FC(0-0 0-1)
vs YKFC(2-0 1-1)大川、鈴木、大川


2日目を終わった時点で勝ち点10の暫定2位、最終日は無敗のチーム(日限山FCさん)と無勝のチーム(YKFCさん)と、決勝トーナメント進出をかけた対戦になりました。


<vs 日限山FC>
「勝ったチームが1位通過」、両チーム共にそこを意識した面持ちで他の試合とは異なる緊張感が感じられる対戦となりました。
開始1分にゴールキックをカットしたタケがミドルレンジからシュートを放ちましたが、その後はペナルティエリア内までは迫られないまでも、殆どが自陣で守備に追われる展開になりました。中盤で抑えきれずにDFラインにまで迫られ、更に、DFラインの裏から中盤の選手がバックアップするような感じで何とか前半をしのぎました。相手の攻撃は、チャンス時にはセンターバックのキャプテンの選手が最終ラインからスピードに乗って上がってくる攻撃が非常に効果的でした。
こちらは攻撃面では、キーパーのトシのパントから何度かチャンスをつかめそうなボールもありましたが、高いボールの処理では相手DFが1枚上手で、なかなか相手ゴールには迫れませんでした。
後半は、3分(コーナーキックからのシュートをトシがナイスセーブ)、8分(コーナーキックからのこぼれ球を細かくつながれて最後のシュートはクロスバー)に決定機を防ぎ、6分に上手くパントボールを処理したトミーがDFとの脚の勝負にスピードで勝ってキーパーと1対1になった場面がありましたが、相手DFが最後は追いついて身体を張ったDFで防がれてしまいました。
10分過ぎから、ベンチではDFの要であり攻撃力もあるユウタ(佐藤)を上げて勝ちに行くための指示の準備をしていましたが、その時間帯が攻め込まれた一番危ない時間帯でしたので様子を見ていたところ、13分に左サイドからの突破を許し強烈なシュートがトシを襲い、トシはこれを辛うじて弾くスーパーセーブ! 更にその弾いたボールをすぐにシュートされ、もうダメかとベンチも天を仰いだところで、これもトシは素晴らしい反応で防ぎコーナーキックに逃れました。
ベンチも応援団もこの連続スーパーセーブに沸いているところで、そのコーナーキックのリスタートはすぐに蹴られゴール前の混戦から失点してしまいました。ピンチを防ぎホッとしたところを上手く突かれました。
この時点で時計は14分を指しており、その後も何とか同点に持ち込もうと踏ん張りを見せましたが、残念ながらタイムアップ。殆ど互角であと少しといった感じでしたが、惜しい敗戦になりました。


<vs YKFC>
第1試合のことを引きずる様子もなく、この試合で勝てば予選突破確定ということで、選手たちは勝ち、更には大差勝ちにこだわってこの試合に臨んだようでした。
開始1分には、中央からツヨシ→タケとつなぎ、最後はリョウタが押さえて先制し、もう既に押せ押せムードです。
前半だけで15本のシュートを放ち、1分に続き、11分にはコーナーキックをタケがそのまま決めて追加点をあげました。
相手チームがアローズ陣内に攻め込む場面は殆どなく、後半もほぼ一方的に攻め続け、コーナーキックからリョウタが3点目を押し込み、10分にDFの裏に出てしまったボールの処理ミスから失点しましたが、殆ど危なげない試合が出来たと思います。
この試合はいろいろとポジションを変え、皆が攻めあがる形を取りましたが、その期待に応えて比較的余裕のある戦い振りで大切な試合をしっかり勝つことが出来ました。


<大会を通じて>
大会がスタートする時は、初日の私の書き込みにもあります通り、決してチーム状態としては良くなかった訳ですが、初日の2試合目を取って波に乗り、2日目、3日目と子供たちは1試合1試合自信をつけていったように感じました。
総じて言えば、大事なところでユウタ(佐藤)、佐久間、ヒデ、サブのDF陣とキーパーのトシがよく守り(特にユウタの危機察知と迅速対応は素晴らしかったです)、無失点または最小失点で抑えたことが大きかったと思います。また、中盤では、ツヨシがゲームをよくコントロールし、豊富な運動量でDFのカバーなどでもボランチとしてよく機能していました。1日目の得点で波に乗り、その後見違えるような動きを見せたアキムとリョウタ、スピードを活かした突進でゴールに何度も迫ったトミー、FWとして動き回り得点にも絡んだユウト、中盤での機敏な動きやタテ突進からのセンタリングや正確なコーナーキックなど随所に見せ場をつくったタケ、怪我明けで出場機会が限られながらも最終日は出場チャンスに発奮して素晴らしい働きを見せたタク、最終戦で意欲的な動きを見せたリョウなど、皆が自分の役割をよく理解し、力を終結することが出来たと思います。
また、11人制の方は、兼定コーチ、浜コーチに練習・試合の殆どをお願いしてしまいましたが、お二人の好連携のご指導が子供たちによく伝わったことが大きかったと思います。

さあ、次は決勝トーナメントです。一戦一戦大切に戦って一つでも上を目指していきましょう。


※ 後日談→→→最終日のレポートが若干遅れました、失礼しました。最近では記述を少しでも正確にするために試合中にメモを取るようにしていますが、3日間6試合、4/29からいえば5日間で10試合。これだけの量を溜めてしまえば、もちろん頭の中のメモリーはオーバーとなってしまうことは間違いありませんので、毎日その日の分をその日に終わらせなければと、かなりのプレッシャーを感じました(宿題に追われる子供みたいです:笑)。
今この「怒涛の公式戦週間」が終わり、素直にホッとしてます。とにかくみんなが公式戦に参加できてよかったです。ここからはまた気持ちを切り替えて次の試合に向けてスタートです。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.12/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/03(Tue) 12:02  No.253    [返信]

昨日は2006年春の横浜市大会の予選最終日の様子をお伝えしました。
今回よりその大会の決勝トーナメントの様子をお伝えします。

この年は本文にもあります通り、週末になると雨が降り、予選突破後なかなか練習ができなかったり、試合がなかなか来なかったりといろいろありました。
そんな中、いろいろな条件や運が上手くかみ合って勝利することが出来た試合が、この1回戦の岩崎FC戦です。
非常に苦しい試合でしたが、ラスト3分はそれこそ神がかり的な3分間でした。
たった一つのチャンスを、仲間のスピードと走りこむポイントに合わせた超正確なフリーキックとそれを感じた仲間が見事にその通りのコース・スピードでの飛び込み高い技術でゴールに繋げ、相手チームがちょっと気落ちしたところを逃さず普段見せた事のない素晴らしい連携で一気呵成に追加点・・・、何かこのチームにはこのように普段の様子からは考えられないような集中力を(本当に稀なことではありますが:笑)突如として発揮するチームでした。
この試合は、本文最後にありますように、今思い出しても本当に「シビレるような」素晴らしい試合でした。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.12/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/03(Tue) 12:03  No.254  

<2006年5月15日掲載>

5/14 『横浜市大会LL-11 決勝トーナメント』1日目結果報告

1回戦突破でベスト16入り!!

vs 岩崎FC(0-0 2-0)鈴木、渡辺

前日が雨で練習できず、今日も午前中は雨模様です。グランドコンディションが懸念されるなか会場入りしました。案の定、LLクラスの会場となる方のグランドは、雨の降っている時から試合をしていたことで、半分がかなりぬかるみ、これによる有利不利がありそうではありました。ぬかるんでいる方はどうしてもパスが通りにくいことと、シュートの際の強い踏み込みができないため、他の試合も乾いている方に攻める側が得点しているようでした。

一方でやはり予選突破したチームが集まる決勝トーナメントだけあって予選とは雰囲気や試合内容がかなり違います。昨年・一昨年のSLの時に対戦した、希望が丘ライオンズさん、元石川さん、あざみ野さん、小山台さん、大豆戸さん、上中里さんなど、見覚えのある選手が大勢来ているので、その面で緩和される部分はあるにしても、私自身はかなり緊張感を感じました。
子供たちはと言えば、そんなことはどこ吹く風で、いつもの通りかなりリラックスしている様子でしたが・・・(笑)。

練習の様子を見る限り、岩崎FCさんとアローズの力の差はほとんどないように感じました。予選のスコアを見る限りは堅守のチームという印象です。
さあ、この代では初めての決勝トーナメント1回戦の始まりです。

アローズはコイントスで乾いた側を選択したので、グランドコンディションから言えばまずは「攻められる側」になります。
グランドの状態は別にしても前半は開始早々からかなり攻め込まれ、シュートまではつながれないものの、押し込まれた状態が続きました。時折、クリアボールやパントなどで相手陣内に攻め込み、4分にはハーフウエーライン付近のフリーキックからコーナーキックとなるチャンスを得ましたが、惜しくも決定機には至りませんでした。
7分過ぎからそれこそ「がっぷり四つ」と言っていいと思いますが、以下の通り攻めて攻められてを何度か繰り返しました。※アローズの守備の場面は(守)、攻撃の場面は(攻)
・ 7分(守)→攻め込まれて何度かコーナーキックにされるも、何とかこらえてノーゴール。
・ 9分(攻)→タケのコーナーキックから、ゴール前の混戦となり、最後はトミーがシュート、キーパーがはじいたボールをリョウタがシュート(ノーゴール)。
・ 11分(守)→アローズ陣左サイドのドリブル突破を許し、センタリングからシュートにつながれるもノーゴール。
・ 13分(攻)→ジャストミートしたトシのパントがセンターサークル付近にまで飛び、これが相手DFの裏にカブり脚の勝負に勝ったトミーが、スペースに走りこんだタケにパス、タケはこれをセンタリングし最後はアキムがシュート(ノーゴール)。
・ 15分(守)→相手チームの右ウイングの選手がスピードに乗って右サイドを疾走し、中央に切れ込むもノーゴール。

お互い同じ程度のチャンスとピンチを繰り返しながら、前半はお互いゴールネットを揺らすには至らず、後半に突入しました。
後半についても、かなり激しく攻守の入れ替わる展開となりました。
・1分(攻)→中央からカウンターでタケが持ち込みシュート(ノーゴール)。
・2分(守)→アローズゴール前の混戦からやや弱めのシュートを打たれるも落ち着いて処理。
・3分(守)→左サイドからの突破を許し最後はヘッドで合わせられるもノーゴール。
・4分(守)→自陣でのファウルでフリーキックを与えるもノーゴール。
・5分(攻)→相手のゴールキックをタケがカットしてシュート(ノーゴール)
・6分(攻)→相手のゴールキックをアキムが素晴らしい出足でカットしてタテを突きトミーにつないでシュート(ノーゴール)
・7分(攻)→6分同様にアキムがゴールキックをカットして、攻め込んだ結果得たコーナーキックを最後はユウトがシュート(ノーゴール)

この様に時間帯でピンチとチャンスが交互に訪れる状態が続きましたが8分過ぎから、こちらが一方的に攻め込まれる時間帯が続きました。左右のサイドを突破され、ゴール前まで混戦のなかつながれて、危ない場面が何度もありました。何とかコーナーキックに逃れ、クリアしきれずにスローイン→コーナーキック→スローイン・・・といったよう我慢の時間帯がかなり続き、最後はアローズゴール前で両軍の選手が入り乱れ、トシが出足よく前に出てパンチングでクリアしたボールを相手選手がペナルティエリアに入った辺りでトラップしてシュート、キーパーが戻りきれない無人のゴールにボールが向かい、「やられた」と誰もが思ったところに・・・・・・
サブがゴール前に立っていました。力のないこのシュートをサブは落ち着いて処理し、その後、何とかクリアして事なきを得ました。昨年1年間をSLのDFとして過ごしたサブの「経験から来る危機察知」がこの大ピンチを救ってくれました(ぬかるみで相手チームのゴール前でのパスがうまくつながらなかったことと、シュートのための踏み込みができなかったことも幸運でした)。

この大ピンチをしのぎセンターサークルから相手陣内に3メートルほど入ったところで危険なプレーでフリーキックを得ました。これをツヨシがペナルティーアーク付近で相手DFの裏に走りこんだタケにピンポイントで合わせました。半身、かつ左脚でトラップしたタケはこれを右足に持ち替えてシュート! 待望の先制点です。


この段階で既に時計は13分になろうとしていましたので、相手チームに与えたダメージは大きかったようです。やや気落ちし、動きが落ちてできたスペースにツヨシが自陣からドリブルを仕掛け、相手陣内へ、このドリブルにタケ・トミー・アキムが素晴らしいスピードで反応し、ツヨシからタケへ、タケからトミーへ、トミーからアキムへと右サイドに展開し、アキムがセンタリング、相手DFとの競り合いで最後はゴールキックになりましたが、このゴールキックをアキムは再びカットしてタテに突進しゴール前のトミーへ、トミーはバウンドしたボールをボレーでシュート、キーパーがはじいたボールをユウトが詰めてゴ〜ル!
わずか2分ほどの先制・追加で勝利を確実なものにし、私の時計で15分45秒でタイムアップ。見ている我々がシビレるような試合内容でベスト16に進出です。

<全体を通じて>
予選と比較してここからはもちろんレベルが上になっていく訳ですが、スピードや特定の技術、DF陣のまとまりなど、通用する「武器」を自分たちがいくつかもっていることが今日の試合と他の試合の様子などをみて選手たちもよくわかったと思います。
次回の試合は、富岡さん、文庫さんのいずれであっても金沢区対決となりますが、この雰囲気を更に高めて、一気に駆け抜けていきましょう!







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.13/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/04(Wed) 12:41  No.257    [返信]

昨日は2006年春の横浜市大会の決勝トーナメント1回戦の様子をお伝えしました。
今日は引き続きベスト8を賭けた2回戦の様子をお伝えします。

試合内容その他については本文の方で詳しくご紹介しておりますので、こちらの前説では別なエピソード(初公開)をひとつ。

この試合の頃、前代表の故・杉山さんは入院され、大きな手術がひかえていました。
杉山さんは我々に心配をかけまいと最初はそのことを一切知らせてくれませんでした。
私は何も知らずこの試合の朝、携帯電話に電話を入れ「今日の試合は決行ですか?」とお聞きしました。
その時杉山さんは「今の時点で連絡来ていないから決行だと思う。ちょっと出れない状態なので試合は行けないけれど頑張って!」とおっしゃっていました。
普通に考えれば大手術をひかえて検査の毎日の中で他人のことなど考える余裕などなくなってしまっても不思議はないのですが、その時のご様子は私に全くそんなことを感じさせないやり取りでした。

試合後、嬉しいお知らせだったので「そうだ! 杉山さんに電話しよう! きっと喜んでくれるだろうなあ」と思い、再び携帯電話に電話を入れました。
私はやや興奮気味だったと思いますが、「杉山さん、雨の中、PK戦で富岡に勝ちました、勝ったんですよ! これでベスト8です!」
すると
「え・・・(かなり驚かれた様子でしたが)、本当? いやあ、よかったねえ、本当によかったねえ」
と電話口の向こうでいつもの柔和な笑顔で心から喜んでくださっている様子が私には目に浮かんで来ました。

その後、ご病気がかなり重いものであり、手術も大変な手術であったことを知りました。
もっともっと杉山さんにいい報告がしたい、いい報告をどんどん出来れば奇跡も起こるのではないか、そんなことをその後はいつも思っていました。

・・・・・・

先日の金沢区冬季大会でのLクラスの21年振りの銀メダルのことを振り返って、これを本当に喜んでくださっている方は、長年アローズを率い、我々コーチにいつも口癖のように「Lで勝てるチームをつくって欲しい。6年生になっていい成績を残して卒業させてあげたい」とおっしゃっていた杉山さんだと、私は思いました。



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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.13/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/04(Wed) 12:45  No.259  

<2006年6月19日掲載>

6/18 『横浜市大会LL-11 決勝トーナメント』2日目結果報告

PK戦を制してベスト8入り!!

vs 富岡SC(0-0 0-0) PK 6-5 
アローズ(○○×○○○○)− 富岡SC(○×○○○○×)

5/14の1回戦突破以来、週末の度の雨で何度も中止となり、1ヶ月以上経過してしまいました。今日も予報は雨です。出来るかどうか不安でしたが、幸いにして朝7時の段階で雨は上がっており、ようやくGOサインが出ました(但し、試合時間が近づくにつれて雨が強く降ったり、弱く降ったりと不安定な天気でした)。

今日の相手は、同じ金沢区の富岡SCさんです。
4年生の代にとっては、2年前のSLの時代に、金沢区大会の準々決勝で夏は0-2、冬は1-2のスコアで敗れた相手です。特に冬の対戦では前後半共に攻撃面で優勢に立ち、先制までしましたが、勝利の女神は微笑みませんでした。当時SLの代表コーチだった私は夏に敗れて以降、仕事中でも寝ても醒めても「冬には必ず勝つ」と頭が一杯だったことを思い出します。
ただ、今回の対戦は当時と少し事情が違います。当時は、その1年間で最高の試合をしなければ勝てないと思いました(冬は確かに1年間で最高の試合をしましたが前半だけでした)。
今回は、1回戦突破後に決勝トーナメントの試合振りを「偵察」した結果、むしろこちらの方が優勢ではないかと感じました。以下は5月23日に私が親御さんにお送りしましたメール連絡の一文です。
『・・・ 一昨日(日曜日)、決勝トーナメント1回戦の「富岡 vs 文庫」の試合が午前中でしたので、見に行ってきました。その感想は、選手たちには伝えましたが、サッカーの質という点ではこちらが1枚上ではないかと思いました。2年前と比較すれば、今回はヒイキ目なしで技術の積み重ねという点でこちらに分があります。結論として私は今度こそ自分たちを信じて戦えば勝てると思いました。・・・』 
これが虚勢でもカラ元気でもない証拠に今回は私自身が落ち着いて試合に臨むことが出来ました。
選手たちにも私の目で見て「優勢」であることはこの1ヶ月間、事あるごとに伝え、気持ちを一つにしてこの試合に臨むことが出来たのではないかと思います。

いつもの通り、試合前には浜コーチをはじめ、各コーチからテクニカルな指示などが伝えられ、私からは、「こういう試合は皆も知っている通り、先に1点目を取ることがとても大事。だから、先制するつもりで最初から頑張っていこう。でも、逆にもし先に点を取られても落ち着いて試合をして欲しい。下を向いたり、焦ったりしないで残りの時間で自分たちのサッカーが出来れば追いついて逆転することは出来るのだから。 前から言っている通り落ち着いて試合をすれば勝てるから」と伝えました。「ハイ!」といつになくいい返事が返って来ました。

小雨のなか、いろいろな想いが込もった試合がスタートしました。

いつもよりも広く、かつ見事な芝生のグランドで、しかも雨で濡れた状態でしたので、お互いに最初はボールの具合など様子見をしつつ、相手陣内に攻め込んではクリアされというのを何度か繰り返しました。
3分には最初のチャンスが来ました。右サイドからの突破で得たスローインから、タケが右コーナー付近をタテに突いて、ゴールに向かった後にショートクロスで折り返しました。これにユウトやトミーが反応し、ゴール前で若干の混戦になりましたが、最後はクリアされてノーゴールでした。
引き続きこちらのチャンスの時間帯が続き、5分には、相手陣の中盤やや左寄りの地点からツヨシがドリブルで進めて、ゴール前のタケにアーリー気味に合わせたクロスが通り、シュートまでいきましたが、相手DFの素早い詰めに合ってゴールを割ることは出来ませんでした。
そうこうしている内に、こちらが攻められる番になり、そこまで殆どゴール前までボールを運ばせなかったアローズの鉄壁DFが若干乱れたところを突かれてコーナーキックを献上してしまいました。このコーナーキックが絶妙の高さで相手の選手の頭に合い、「やられた」と一瞬思いましたが、キーパーのトシが冷静に正面でおさえて事なきを得ました(終わってみて振り返ればこれが最大のピンチでした)。
その後、12分にはスローインからのボールをツヨシがロングシュートを放ちましたが惜しくもキーパーの正面、13分には相手の猛攻の後こちらのクリアボールにジャストのタイミングで合わせた相手選手のロングシュートをアキムが頭で飛びついて防ぐなど、試合は攻めて攻められの「がっぷり四つ」の状態になって来ました。
ただ、その間でもユウタ(佐藤)が中心となってDFの選手にマークなどの指示を出し、アブナイ場面では、DFの佐久間、サブ、ヒデとボランチのツヨシなどが素早くカバーに周り、決定的な場面を殆ど作らせることなく、落ち着いた(安定した)試合振りで前半を折り返しました。

雨の中でいつもよりはかなり広いグランドで全体的に消耗は激しかったように感じましたが、ハーフタイムで集まった皆の表情から気持ちを推し量ると、「大丈夫、相手は強いし、すげえ疲れる試合だけど、勝てる勝てる」といったところでしょうか? そんな気持ちの落ち着き振りを見て、私も大丈夫! と思いました。

後半は、開始2分にアキムが自陣でダッシュしたボールを前線のトミーに預け、そのままものすごいスピードでオーバーラップした場面などがありましたが、パス交換のタイミングが僅かに合わず、大きなチャンスにはなりませんでした(でも素晴らしく気持ちのこもったスピードあるオーバーラップでした)。
こうなればこちらも相手も必死で、試合は一層激しさを増してきました。特に両サイドへボールを振る前の段階での中盤での競り合いは激しさを増し、お互いスライディングなど身体を張った奪い合いに終始し、こちらは何度もフリーキックを得ましたが、いずれもハーフライン付近であったことと、やはり、雨のためにいつものよりはキックの距離が伸びず、得意のセットプレーからの得点には至りませんでした。
(もうこの辺からは雨の影響でメモが出来ず、メモした紙もボロボロで何が書いてあるかよくわかりません:笑)

残り2分で中盤でボールを奪取した相手のキャプテンの選手が左サイドを疾走し、DFが一瞬振り切られる大ピンチ(実は2年前にその選手に決められた「悪夢」が頭をよぎりました)になりましたが、佐久間、ユウタがまずカバーに戻り、後は戻ってきた数人が最後には合計4〜5人でこれを取り押さえました。
終始優勢に試合を進めつつこちらに大きなチャンスはなかったものの、決定的なチャンスを与えることなくタイムアップ。
予選からここまで1度も経験したことがないPK戦に突入です。

<PK戦>
PK戦に突入した両チームの様子を見ると、相手チームには「こんなはずじゃなかった」といった落胆の様子と、「負けたら大変だ」の緊張感がみなぎっていたように感じました。
アローズの方はと言えば、力を出し切り、互角以上に戦えたことへの満足感と清々しさと、やはり「大丈夫でしょう。勝てるよね」の不思議な(笑)自信のような雰囲気が流れていました。
実際には相手の2人目が失敗し、こちらも3人目が失敗し、サドンデスに突入しました。
ここまでで、相手のキックに対してキーパーのトシはすべて反応し、コースの読みはすべて当っていました。決勝トーナメントに入ってから、普段の練習でも試合前の練習でも浜コーチからマンツーマンの指導を受けてきた成果がかなり出ていました。
途中、アキムから「トシ!止めてくれよ!」の声に、「オッケー、任しとけ!」と明るく返す彼の表情が選手達に大きな安心感を与えているようでした。トシは6人目のキッカーとして、自ら決め、7人目のトミーが決めた後の相手チームの7人目のキックをしっかりと止め、勝負が決まりました。

<全体を通じて>
これまで大きく立ちはだかる壁だったチームにPK戦ながら勝利を収めたことは今後のチームにとって大きな自信になると思います。この横浜市大会で対戦する機会を得たことにも何か巡り合わせを感じます。その「関門」を突破し、更にチームは一皮向けることが出来ました。もう後は上を目指して1戦1戦力を出し切るのみです。
また、今日は自由参加だった8人制チームの選手たちも親御さんと共に大勢の方が応援に長浜グランドに来てくれました。とても嬉しかったです。このようなチームの団結こそがアローズの原動力だと思います。
前述の5月23日の親御さん宛連絡メールの最後はこう締めくくってあります。
『もう横浜市大会でのメダルも遠い夢のまた夢ではなく、すごく近いところに来ている、と私は思います。』
そうです、本当にもう近いところに来ています!







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.14/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/05(Thu) 11:07  No.265    [返信]

前回は2006年春の横浜市大会の決勝トーナメント2回戦の様子をお伝えしました。
今日は引き続きベスト4進出を賭けた準々決勝の様子をお伝えします。

まず・・・、本当に惜しい試合でした。
この試合のPK戦で勝った二俣川SCは、準決勝で黒滝SCにPK負け、黒滝SC vs バディの対戦となった決勝戦は延長戦でも決着つかずPK戦でバディの優勝でした。
我々もPK戦でここまで来ていますので、この事実が語ることは、「この大会は各チームの力の差が殆どなかった」ということだと思います。
つまりは、他のチーム同様に我々にも優勝できるチャンスがあったかも知れない、ということです。
もしかしたらチームの歴史の中でも最も横浜市での優勝に肉薄できた大会だったかも知れません。
本当に悔やんでも悔やみきれない1戦です・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・

しかしながら、この試合が選手たちと私にくれた経験はその後の厳しい試合の中で本当に活きていると思います。これからご紹介するいくつかの試合も、先日の金沢区大会も、すべてはこの「悔やんでも悔やみきれない試合」から学んだことが一番の糧になっているのではないかと思います。
「頑張ったけど結果は出なかった」経験はつらいですが、一番人(もコーチもチームも)を考えさせ、成長させることなのかとこの試合のことを想い出す度に思います。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.14/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/05(Thu) 11:10  No.267  
<2006年6月26日掲載>

6/18 『横浜市大会LL-11 決勝トーナメント 準々決勝』結果報告

PK戦 ベスト4ならず。

vs 二俣川SC(1-0 0-1 ) PK 1-4 
アローズ(×○×)− 二俣川SC(○○○○)


準々決勝、勝てば準決勝となる決勝トーナメント3日目は、前日の晴れ間とは打って変わって、どんよりとした曇りが広がり時折雨が少しパラつく天気となりましたが、若干湿ったグランドはもともとの土質がいいこともあって、サッカーの試合を行う上では最高のグランドコンディションになりました。
先週の雨中のPK戦を制し、横浜市大会でどこまで上に行けるかの「未体験ゾーン」は更に進み、今日の試合を2つ取れば決勝進出です。今日の第1試合の様子などを見ても殆ど差がない4チームの中でどのチームが勝ち残ることが出来るか、それは神のみぞ知るところですが、やはり、技術・体力、そして、メンタル面の強さを一番持ったチームが最終的に残ることが出来るということだと思います。

二俣川SCさんとは昨年秋の大会で現5年生のチームが対戦し勝利を収めていますが、今大会の予選のスコアなどを見る限り、僅差の試合をすべてモノにしてきたチームであり、聞けば昨年から現4年生を中心としたチームだったようで、いろいろな面で(見た目以上に)地力のあるチームなのではないかと予想していました。

こちらの布陣としては、相手の様子を見るということもあって、やや守備的な4-5-1とし、試合展開によって変更を加える予定です。
試合前には、私からは先週同様に、先制しても喜びすぎない(勝った気になってはいけない)ということと、先制されてもへこんではいけないということを伝えました。

<試合内容>
立ち上がり直後にセンターサークル付近でボールを奪い合い、奪取したタケが右サイドへトミー、アキムを走らせるべく、DFの裏に流しました。これに反応しスピードで振り切ったアキムがセンタリング、ゴール前に上がって来ていたリョウタが合わせてゴール! あまりにもあっけなく、開始40秒で先制しました。
その後は、タテの広いグランドで双方ゴール及びペナルティエリアに迫るには至らず、中盤で押して戻してを繰り返しましたが、5分には非常にスピードのある相手の右サイドの選手がドリブルで疾走し、最後は辛うじてコーナーに逃れ、引き続き6分には同じように右サイドからドリブル突破を許してしまいました。幸いシュートまでには至らず、クロスを上げられる前に何とか逃れましたが、調子に乗せると怖い攻撃です。
アローズの方も責められてばかりという訳ではなく、10分過ぎから、先制したパターンと同様に12分、13分、14分とサイドを突いて反撃しましたが、これらもゴールに迫るまでには至りませんでした。

前半終了時の印象としては、全体的に非常に消耗度が大きいことを感じました。いつもよりもタテが広いグランドで、サイドを突いていく攻撃は得点できなかった場合の消耗が大きく、ただでさえ重圧のかかる準々決勝です、心身共に疲れて当然です。
一番気になったのは、先制してリードして折り返したことで、何か勝ったような気になってはいないかということでした。リードしているという「緩い」雰囲気と、もっと言えば「守ってこのまま勝ちたい」という、私が最も懸念していて、試合の前にも伝えた気の持ち方になっているように思いました。
言いにくい雰囲気ではありましたが、「日本対オーストラリアの試合を見たと思うけど、最後の最後まで、終了の笛がなるまで一生懸命走って全力を尽くさないと危ない!」と私は伝えました(でも、終わってみてもっと激しい口調で「こんな程度で疲れたなんて言ってるようなら、やめちまえ! そんなチームが勝ち上がれる訳ない。逃げ切ろうなんてみみっちいこと考えないで次の1点、2点を取りに行け!」と言えばよかったと今だに後悔してます)。

それでもハーフタイム明けの1分にツヨシのロングフィードにアキムが力を振り絞って追いつきセンタリングまで持っていった場面がありましたが得点には至らず、5分にスローインからタケがミドルシュート、そのシュートがゴールラインを割った後のゴールキックをカットしたタケがボレー気味にミドルシュートを打ち、少なくともここまでは何とか攻めようという気持ちが断片的ながらまだ出ていました。

8分を過ぎたあたりから、守りたいという気持ちを反映してか、中盤からDFラインにかけてが結果的にいつもよりも5〜6メートルは引いてしまったことで、グングン押し込まれてきてしまいました。
 ・9分→左サイドの突破からペナルティエリアまで迫られるも相手がハンド。
 ・10分→スローインのボールをキープした選手が右サイドをの突破し、ゴール前まで切れ込まれてセンタリング。
 ・11分→何度かつながれた後に中央でフリーになった選手がミドルシュート。
 ・12分→上記10分同様に右サイドからの突破を許して、ゴール前まで切れ込まれてセンタリング。

いずれもノーゴールでしたが、このように結果的に防戦一方となって更に消耗したところで13分にクリアミスなどが重なって中央をドリブルで突破され、同点ゴールを許してしまいました。

その後ズルズルと追加点を許さなかったものの、全体的に前に攻めていく勢いは既になく、得点できるような雰囲気がないままにタイムアップ。先週に引き続きPK戦に突入しました。


<全体を通じて>
PK戦はこちらが2人はずし、相手チームは4人全員が決め勝負がつきました。
後半13分までは確かに勝っていましたが、追いつかれた時点で落胆し負けたような気になってしまって、気持ちを切り替えることが出来ないままにPK戦に突入してしまったことが原因です。

少し厳しいことを申し上げるようですが、この試合は金沢区大会の1回戦ではないのです。横浜市大会の決勝トーナメント準々決勝なのです。得点に一喜一憂し、開始直後の得点だけで逃げ切れると思うのは考えが甘過ぎます。先制折り返しでそのまま勝たせてくれるようなチームだったらここまで勝ち上がって来れる訳がありません。
私は前述の通り、「なぜもっと挑戦者の気持ちで臨むべきことを強く伝えることが出来なかったのか」と一日経った今も何度も何度も頭の中を駆け回ります。実は2年前の金沢区大会の準々決勝も全く同じだったのです。つまり勝負師として甘かったのです。特に今日は自分たちの持ち味である技術とスピードと展開力を自ら封印してしまったような試合になってしまいました。相手チームに封じられたのではありません、勝負どころで自ら放棄してしまったのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いろいろな「ああすればよかった」「こうすればよかった」は、尽きることはありません。このようなチャンスを逃してしまったことも残念でなりませんが、詰まるところ我々指導陣を含めたチームとしての成熟度がまだ足りなかった、このような真剣勝負のなかでしか出来ない経験が足りなかったということだと思います。
試合後、子供たちには次のように伝えました。
「今日PK負けしたことは残念だけど、ここまで勝ち上がったことは初めてなのだから、勝ちあがってみないとわからないことがいろいろとわかったと思う。逃げ切ろうと思ってもそうはいかないし、逃げ切らせてくれる相手はここまで勝ちあがっては来ない。でも、そのことは公式戦でこんな風に悔しい思いをしなければわからない。いくら練習試合をやっても経験できないことだ。本当に強くなるためには、こんな風な悔しい経験をしていくことが必要だと思う。コーチはみんながサッカーを始めたときからずっと一緒にやっているから、ちゃんと進歩し続けていることはわかっている。進歩しているから大丈夫、心配しなくていい。今日の悔しさを忘れないで、次につなげることが出来れば今度は必ずもっと上に行けるから」

この経験を生かし、次には必ず雪辱です。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.15/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/09(Mon) 12:30  No.278    [返信]
先週は、春の横浜市大会の様子をお伝えしましたので、今週は2006年度の次の公式戦になります夏の金沢区大会の様子をお伝えします。

横浜市大会の準々決勝での無念の敗退後、夏の間はあの試合での後半の失速を踏まえ、とにかく「走れ、走れ、つなげ、つなげ」で、最後まで走り続け、集中してつなぐ練習を積み重ね、満を持してこの大会に臨みました。
選手の方も、この大会は明確に優勝を意識し、あのような悔しい思いはもうしたくないとの強い気持ちを持って初日を迎えたように思いました。
今から考えれば、SL〜LL〜Lを通じて、このチームが最も集中力を発揮し本当に強かった試合はこの1回戦のvs 西柴A だったのではないかと思います。
後に金沢区大会で優勝するこのような強いチームに対し、この日この試合だけは開始直後から全く負ける気がしないほどスピードとテクニック、気迫で完全に圧倒し試合を支配できた不思議な1回戦でした。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.15/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/09(Mon) 12:31  No.279  

<2006年9月5日掲載>

金沢区大会1日目結果 LL-A

vs 西柴A(2-0 1-1)オウン、鈴木(健)、冨林
vs 夏山C(2-0 2-0)渡辺(ユ)、蒲谷、冨林、蒲谷

この日まで私は一言もそのことに触れませんでしたが、実は今日対戦する西柴Aさんとは、2年前のSLの時の春の横浜市大会で同じブロックで対戦し、0-3で一蹴されています。
その後のこちらの成長振りと最近の試合の様子などを見れば、まず大丈夫だろうとは思いましたが、サッカーは何があるかわかりません。優勝を目指す大会の1回戦でいきなりの「試練」です。
開会式後の第1試合「アローズB vs 並木B」の次の2試合目、1回戦屈指の好カードとも言える試合が始まりました。

<vs 西柴A>
横が広い割にはタテが若干短いグランドだったこともあって、キックオフのボールをツヨシが無回転ボールでそのままゴールを狙う「恒例行事」で試合は始まりました。
直後に得た左コーナーキックでタケがニアポスト付近に絶妙のボールを上げ、これにタクが詰め相手DFと交錯した状態で結局はゴール。例によって得意の速攻で開始47秒の先制です。(タクのヘッドのように見えましたが、後で聞いたところ「オレ、触ってないよ」と正直に(笑)言っていました)
その後2分には、トシのパントがハーフラインをはるかに超え、相手DFの頭も超えてこれにトミーが追いつきキーパーと1対1になりましたが、惜しくもノーゴールでした。お互いキーパーのパントを長く出し、この処理をうまくできた方がシュートまで持っていくような流れになりました。4分には、パントに反応したユウトが完全にボールをキープしてキーパーと1対1になりましたが、この決定的な場面で相手DFが明らかに後ろからの押したためにかなり派手に転び、更には詰めてきていたキーパーとも激突し、お互いしばらく立てない位激しい事故になってしまいました。ユウトは、鼻血、腕と脚、腹の激しい強打でベンチに引き上げました(第2試合には元気に復帰できたのでよかったです)。
この「退場級」のプレーで得たペナルティアーク付近のFKをタケが落ち着いて決め、開始4分で早くも2点のリードを奪いました。
10分には、相手キーパーのパントから危うくDFが振り切られるピンチがありましたが、シュートが枠に行かずノーゴール。全体的にこちらのスピードとテクニックは相手チームを圧倒していましたが、やはりそういったチームとの対戦に慣れているようで「当りの強さ」で対抗してきたこともあって、なかなかこちらもいい形を作るまでには至りませんでした。

後半は、4分に相手のオフサイドからのリスタートで、ペナルティエリア付近からのかなりのロングキックを前線に待つトミーにツヨシが合せ、トミーはこのキーパーとの1対1を落ち着いて決めて、試合の大勢は殆ど決まった印象でした。

なかなかうまくつながらなかったので、ロングシュートやミドルシュート、コーナーなどのセットプレーから何度かゴールに迫りましたが、追加点には至らず、逆に7分には油断から殆どどうでもいいような失点もしてしまいました。

結果として、3対1の完勝でしたが、試合後には私を始めコーチ陣からは、「あと2点は間違いなく取れた」「失点する必要はなかった」と小言をもらってしまう試合になってしまいました。

<vs 夏山C>
この試合は、1回戦に比較して、たぶん相手チームは3年生チームだろうということで、子供なりに、「まず大丈夫だろう」と思ってしまったようで、全体的に締まりのない試合になってしまいました。
ゴールは、前半3分のタケのコーナーキックに合わせたユウトのループシュート、15分のアキムの山なりのクロスが入ってしまった(笑)2点目、後半2分にゴールキックをカットしたトミーの右45度からのシュート、後半12分のタケのコーナーキックにアキムが頭で合わせた4点目でした。
ハーフタイムには蒲谷コーチから、「しっかりと試合をしろ!」とかなりのゲキが飛んだりしましたが、何となくノラリクラリのペースは変わらず最後までいってしまいました。
ちなみに試合の前々日に腕をケガした某選手は、「来週に大事な試合があるので、ぶつかってケガが悪くならないように気をつけた」と「温存」のコメントをしていましたので、情けないのか頼もしいのか良くわかりませんが(苦笑)、とにかく準々決勝に進出です。

<全体を通じて>
1回戦は、この試合の大切さを選手達はよく理解していたようで、試合開始からギアをトップに入れた試合が出来たと思います。他の試合と比較すれば、準決勝レベルのスピードと当たりの強さ、技術が攻めぎ合う試合でしたが、危なげなく勝ち、まずはよかったというところです。
最近では、我々コーチ陣も勝敗に一喜一憂するようなことはなく、常に「優勝するレベル」の試合、「優勝するチーム」のプレーということを意識して、選手たちにいろいろなことを伝えるようになってきたように思います。
私自身は、今回の大会はもちろん「必ず勝つ」という気持ちで臨んでいます(一喜一憂しないように自分を戒めてます)。
次週は準々決勝・準決勝です。
優勝への階段を一つ一つ確実に登っていきましょう。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.16/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/10(Tue) 12:24  No.281    [返信]

2006年金沢区夏季大会の2日目になります。

初日の1〜2回戦をいい形で取ったのですが、本文にもあります通り、ケガ人続出などでこの日はかなり厳しい準々決勝、準決勝になりました。
でも、選手たちは冷静にやることをやるという感じで、技術だけでなく精神的な力強さをも感じさせる試合振りで勝ち残りました。

今回はこの2日目がかなり長文になりましたので、2回に分けてお伝えします。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.16/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/10(Tue) 12:26  No.282  

<2006年9月11日掲載>

金沢区大会2日目結果 LL-A

vs 文庫C(3-0 3-0)蒲谷、石塚、冨林、金澤、小島(豪)、石塚
vs 富岡A(0-0 0-0) 
  PK戦 アローズA(○○○)− 富岡A(×××)

先週の1日目(特に1回戦)を乗り越え、2日目の準々決勝・準決勝に進出です。
準々決勝に勝てば、準決勝では6月の横浜市大会決勝トーナメント2回戦で対戦した富岡Aさんです。こちらは(もちろん相手チームも)「今度こそ30分で決着」の決意で臨む2日目になりました。
今日は気温はかなりの高温、日差しは肌を突き刺すような強い日差し(私のアタマへの「直火」(笑)は相当に厳しかったです)で、時折強風が吹くコンディションで、夏の決戦にふさわしいムードの1日でした。

会場に到着してすぐに富岡さんの関係者の方とお話しする機会がありました。
「またですね。(笑)」
「そうですね。お手柔らかにお願いします」→オジマ
「西柴さんからは、スピードがかなりあるチームとお聞きしました。その前に西柴さんだってかなり強いチームなんですよ」
「たまたまいい出来でした。でも大分当たりが強いので苦労しました」→オジマ
「全部4年生なんですよね?」
「いや、3年生も2〜4人は入ってます。その前に4年生は全体で10人しかいません」→オジマ
「(大分驚いた様子で)それでこんなに強いチームが作れるものなんですか・・・」

何か腹の探り合いのような感じもしましたが(笑)、一応4年生にとってはSL時代含めて通算4度目の対戦に向けて、関係者も「火花パチパチ」という感じです。

ところで前日の練習では、Lクラスのご協力をいただき、4年生と5年生で練習試合をしていただきました。ありがとうございました。
LLのBチームについては、池上コーチが練習を見てくださいました。2チーム編成で1チームが公式戦、もう1チームが練習という、ちょっと前ではなかなか出来なかったようなことが出来ました。練習後のBチームの選手たち、親御さんも多数の方が応援に駆けつけてくれました。このように、アローズ全体をあげたバッアップ体制で今日の試合を迎えることが出来ました。ご協力ありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・

それにしてもとにかく暑いので、私は会場に到着して選手達には「厳重注意!」という感じで以下の2点を伝えました。
 @立ってるだけで倒れそうになる位暑いのだから、ふざけたり遊んだりしてムダな体力を絶対に使わないように!(試合だけに集中しよう)
A最初の試合は技術的にしっかりした試合をしよう。2試合目は走り負けない試合をしよう。

特に@については、過去の経験を踏まえて、とにかくアップのやり過ぎなどの「入れ込みすぎ」で後半に失速することがないように注意しようと思いました。(1日終わってみて思いましたが、今日は特にこの『@』について皆がよく理解し、試合だけに集中できたと思います。やはり先週の1回戦同様に今日の2試合目の大切さと困難さを皆がよく理解していたのだと思いました)

実は、試合前は考えようによってはもっと緊迫してもおかしくないような事態が発生していました。
@先週の1回戦で相手選手と接触したタケがヒザのケガで前日の練習をセーブ(今日の1試合目も出来ればお休み予定)、A前日の練習でアキムが右足甲を痛める(これについては今日になって回復)、Bユウタ(佐)が昨日の練習で右足祖頸部を痛める。

攻撃のカナメであるタケと守備のカナメ(守護神)のユウタの負傷で相当に厳しい戦いが想像されましたが、試合は待ってくれません。こんな状況でも勝ち上がっていかなければなりません。

会場では第1試合の「富岡A vs 文庫A」が富岡Aの勝利に終わり、我々の準々決勝の時間が来ました。

<vs 文庫C>
この試合は、予定通りタケをベンチとし、ユウゴ、ユウトの2トップにトミーのトップ下で臨みました。
開始1分にアキムが右サイドを突破し自ら左足でシュートを放つ幸先よいスタートとなりましたが、その直後にDFの最終ラインに出たボールにケガで走れないので追いつかず、ドリブルで持ち込まれるピンチがありましたが、トシのスーパーセーブで何とか防ぎ事なきを得ました。
何となく先が思いやられるスタートではありましたが、その後は以下の通り着々と点を重ねました。
 前半
 ・3分→トミーが中央で左のユウトにつなぎ、ユウトが左からクロスを上げ、アキムが右45°からシュート
 ・5分→アキムの右クロスでゴール前の混戦になり、一旦戻したところをペナルティエリア外からタクがシュート
 ・6分→ユウトの左サイドのドリブル突破から、中央へ折り返し半身でトラップしたトミーがシュート
 後半
・7分→こちらのクリアボールが前線の待つユウゴに、ユウゴがダイレクトでユウトにつないでユウトが持ち込みシュート、キーパーが弾いたボールをユウゴがシュート
 ・13分→相手陣の中盤からのFKをツヨシがゴール。
 ・15分→13分と同じような位置からのFKをタケが放り込み、キーパーが大きく弾いたボールをタクがヘッドで押し込んでゴール

最後の4分は次の試合に備えてタケも出場し、やれば何とかなるところを確認して、準々決勝を終えることが出来ました。

(つづく)







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.17/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/11(Wed) 12:38  No.285    [返信]

昨日の続きです。
この試合が優勝への最大の難関であることは最初から思っていたことですが、本当に激しい試合になりました。しかし最後は横浜市大会でのPK負けの「悔やんでも悔やみきれない」経験がもたらしたこのチームの強さの一つ →「PK戦は負けない」が土壇場で早速かつ力強く発揮された試合になりました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.17/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/11(Wed) 12:39  No.286  

<2006年9月12日掲載>


<vs富岡A>
試合開始前に私からは、
@相手のDFラインはタテに割れる傾向にあるので、スルーあるいは裏へのパスを出して勝負していこう、ADFラインと中盤にかなり大きなスペースが常にあるのでそこをしっかりと突いていこう、Bバックパス→DFのクリアミスというようなイージーミスも前の試合では見られたのでFWの選手は常に相手DFにプレッシャーをかけ続けよう、・・・・・・の3点を伝えました(珍しくテクニカルな指示をしました:笑)。

そして、@準々決勝はあれでいいが、この試合は終わったら倒れてしまう位の覚悟で走ろう、A最後の笛が鳴るまで一瞬も気を抜かず集中した試合をしよう、と呼びかけました。

相手ボールのキックオフで試合は始まりました。センターサークル付近でボール奪取に成功したアキムがいきなり右に展開して、シュートまで持っていきました。いつもの通り、開始40秒の「秒殺」かと思いましたが、これは惜しくもノーゴールでした。
ただ、ここからがいつもと違って、この試合にかける相手チームの気合は並ではなく、こちらの最終ラインにグングン迫ってきました。3分には左サイドのドリブル突破から、ゴールまでの長い距離を一気に走られて、キーパーのトシと1対1になりましたが、これにトシは出足よく反応し、辛うじて防ぐスーパーセーブで乗り切りました。
その後も攻撃そのものはカウンターあるいは中央ドリブル突破のパターンのみながら気迫あふれる突破にかなり押され気味になってしまいました。特に4分と13分のキャプテンの選手の鬼気迫るドリブルはかなり危なかったですが、佐久間がよくユウタをカバーし、ツヨシも戻り、中盤のアキム・タクも機敏に戻り、トシも落ち着いて処理し、何とか得点を与えませんでした。
8分にはアキムのロングスローに素早く反応したツヨシがバウンドしたボールをダイレクトでゴール前に上げましたが、惜しくもゴールにはならず、11分には、アキムのクロスがいい形でゴール前に上がりましたが合わせられませんでした。

前半を通じて、やはり相当に激しい当たりや手を使った競り合いなどが目立ち(実際に体当たりされてこちらは何人か「犠牲者」も出ました)、こちらはそういったプレーをしない(普段からさせない)ため、その点で不利を感じましたが、得点出来ないまでも質的にはいいサッカーをおり、何とか前半を無失点で乗り切りハーフタイムとなりました。

ハーフタイムでは、暑さと激しい当りで相当に消耗が激しく見えました。
でも、胸騒ぎのようなものを感じ、ここは心を鬼にして言うべきと思い、(普段のハーフタイムはあまり言わないのですが、)今日だけはシャシャリ出て以下のように伝えました。
「もうコーチはいつも同じことを言っているけど、あと15分走れるか? あと15分、最後の笛がなるまで走り続けよう。二俣川戦のように後悔したくなかったら、どんなに疲れていても最後の最後まで走り続けよう」
「相手が手を使うとか、反則を取ってくれないとか、そんなこと考えているうちに試合が終わってしまうぞ!そんなこと考えるヒマがあったら得点を取ろう。何があっても得点を相手よりも多く取った方が勝ちなんだぞ!」

タケのヒザは苦しいながらも、試合終了までは持ちそうでしたが、ユウタの脚の付け根はもはや限界という感じでしたので、後半は交代の決断をしなくてはならない雰囲気でした。

後半開始直後にこの日一番のピンチが来ました。
前半同様に中央からの突破で今度は後半交替した選手が、殆どフリーの状態で中央から強烈なシュートを放ちました。これがゴールポストの向かって左に当ってホッとしたあと、そのボールが最高のタイミングで再び同じ選手の前に弾んでいきました。待ち構えたその選手が全力で打ち込んだシュートはクロスバーに当たり、ゴールの裏に弾んでいきました。
「まだツキはこちらにある!」
「大丈夫、心配するな!」
いろいろな声がベンチから飛びましたが、選手の方も冷静さを失うことなく、この後6分過ぎまで続く自陣でのガマンの時間帯を乗り切りました。

5分には、ユウタとユウゴが交代。ユウゴ・ユウトの2トップ、トミーをトップ下、タケをボランチに、ツヨシをスイーパーに1段ずつ下げる緊急布陣に急遽変更しました。公式戦初の(練習試合を含めて初?)布陣になるため動揺するかと思いましたが、むしろ反撃に転じる流れになりました。
7分には、相手陣の中盤からトミーがドリブル突破でシュート。
9分過ぎから、DFのヒデの素晴らしいオーバーラップが何度も見られ、ユウゴ→ユウトの息のあったパス交換から何度もゴールに迫るチャンスをつくり、コーナーキック→コーナーキックでゴールに迫り、13分にはスローインのボールの競り合いに勝ったアキムが右サイドを突破し絶妙のセンタリング、ユウトがゴール前で合わせた超惜しいシーンがありましたが、シュートがクロスバーの上を超え、ノーゴールとなりました。

その後はやや押し戻されたところで、タイムアップ。
6月に引き続きPK戦となりました。

(つづく)


<2006年9月13日掲載>
(つづき)

PK戦の順番決めのために戻ってきた選手達には、6月同様に「勝てる勝てる」の雰囲気が出ていました。緊急布陣でも何とかなった。点はやらなかった、こっちもかなりチャンスを作った、そして、最後まで走り続けることができた、といった自信のオーラがチーム全体を覆っているように感じました。

1人目はタケ。これを簡単にセットして無造作に当然のごとく決めました。
相手チームの一人目の選手は、こちらから見ても何となくプレッシャーを感じているように見えました。それに付け加えて、キーパーのトシがこちらから見てもわかるくらいに自信のオーラを相手選手に放っていました。ベンチでも、「いいねえ、あの雰囲気なら相手はトシがすごく大きく見えているはずだよねえ」との声が上がりました。今日の厳しい試合をいい出足で何度も何度も防ぎ、得点を与えなかった自信がそんな力強い雰囲気をかもし出していたのでしょう。
予想通り、トシを避けたキックは、今日のこちらの大ピンチ同様にゴールポストに当りノーゴールとなりました。
2人目はツヨシ。やや緊張した面持ちでしたが、難なく決め、相手チームは、2人目もハズし、こちらの3人目のトミーは強いキックでゴールネットを揺らし、相手の3人目がハズして、勝利が決まりました。


<全体を通じて>
この試合に向けて、仕事で試合に来られない浜コーチから、子供たち一人一人に素晴らしいメッセージをいただきました。以下は、一部抜粋です。

『トシ…迷わずに積極的にプレーして、声を出していけ。
・・・・・・・・・・・・
ツヨシ…一番運動量が必要だけど、最後まで諦めずに、走り続けろ。遠くからドンドン狙っていけ。
ボランチは、攻撃の起点でもあるが、最前線の守備でもあるから、守備も忘れるな。
フリーキックの時は、必ずタケと話し合え。
・・・・・・・・・・・・
全員に…最後まで諦めずに走り続けろ!
何点リードしようが、勝った気でいると、流れをつかまれて逆転されるぞ!

二俣川との試合みたいに悔しい思いをしたくなければ、最後まで攻撃を忘れずに走り続けろ!
気を抜かず、全員で声を出して、カバーしていけ。』

みんなに一番慕われる「お兄さん」の一人一人への熱いメッセージは心に届いたことと思います。


今日の2試合は、普通に考えてもかなりの厳しい条件があったと思います。
@守備と攻撃の要の選手のケガ、Aそれに伴う緊急布陣、B暑さ、Cファウルの「?」・・・・・・、それでも選手たちは、状況をよく理解し、ただ試合に勝つことだけに集中して結果を残すことが出来ました。
「どんな状況になっても言い訳をしない」「不利な状況であっても文句を言う前にその中で全力を尽くす」「結果に言い訳をしない」といったことは大人の世界でもかなり難しいことです。
私はこのチームの選手達とは入団以来の付き合いですので、いろいろな経験をしてこのような点ですごく大人になったと感じました。以前であれば、主力選手が1人でも欠ければ「どうせ勝てる訳がない」と言って投げてしまうようなところもあったと思います。
付け加えれば、私自身もこのように落ち着いて冷静な状態で試合に臨むことが何より大切であることを本当に学びそして実感しました。
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・

まだ終わった訳ではありませんので、総括はこの程度にしておきます。
いくら美しいつなぎをしても、最後にシュートを枠に入れなければ得点にはなりません。
最後の仕上げの決勝戦、今までで一番の試合で最後を飾りましょう!


「長文注意!」・・・ 投稿者:LL オジマ 投稿日:2006/09/13(Wed) 08:46 No.205 [返信]
・・・と今頃言われても間に合わないですね(笑)。

3日間の緊急連載にお付き合いいただきありがとうございました。
見ていることはビデオで残せますが、気持ちは文章でないと残せないですね。今日の試合は、残したいと思うたくさんの「気持ち」がありましたので、かなりの長文になりました(実は月曜日の段階で完成していたのですが、あまりにも長いので「緊急連載」とさせていただきました。ちなみに「あの人昼間何してるの?」と疑われている方が多いと思いますが、普通の(?)勤め人なのでちゃんと仕事もしてるんですよ:笑)

では、決勝戦もお楽しみに!







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.18/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/12(Thu) 12:40  No.291    [返信]

2006年度金沢区夏季大会の最後は決勝戦です。
今回の前説は、優勝の喜びの内容ではなく、当時を振り返ってということでお伝えしたいと思います。

本文の試合の振り返りの後に「Re: まってます」という投稿があります。
その投稿は「アローズファン」さんからのもので、決勝戦の結果報告を楽しみにしているのですがいつになるでしょうか? というような内容の書き込みでした。

この時の私は優勝の喜びよりもチーム内で起こっていた他のことで頭がいっぱいになっていました。
本文では「公の場でお伝えできないようなこと」というように表現していますが、もう時間も経っているので多少披露したいと思います(耳障りのいい話ではありませんが、今後のために共有することも必要だと思いますので)。

@サブユニフォームの新調
・・・LLの2チーム出場によりチーム貸与のサブユニフォームの枚数が不足することになってしまいました。春の横浜市大会も足りなかったのですが、日程がずれたために何とか乗り切りました。秋は重なってしまったので急いで作らなければということで、恒久的に使用に耐えうるルール作り(チーム貸与から個人持ちとするなど)と業者選定などを急いで進め、皆さんにお願いしました(実は春にも同じ動きをしましたが一部から強硬に反対されたので時を待って再スタートしました)。現在チームで使用している赤のサブユニフォームはこの時からスタートしました。

A練習後のお菓子配布の取止め
・・・幹事さんの方から準備が大変という観点でお話がありましたが、私は「金沢区でメダル争いをし、横浜市でも上位にいくようなチームの選手が3年生にもなって毎回の練習後にご褒美でお菓子をもらうというのはおかしい。我々が目標とするようなチームでこんなことをしているチームはないと思う」と強く主張しました。その後、LLだけでなくLも配布をやめ、現在はSLのみとなっています。

B2チーム編成に伴う行き違い
・・・全員の公式試合の出場機会を増やし、連覇を目指し全体のレベルアップを目的とした2チーム編成ではありましたが、私の方針が上手く伝わらず、大きな不満の声が上がったので急遽資料作成し配布するなどの対応をしました(が、精神的にはかなり疲れました)。

C試合観戦マナーの問題
・・・公式戦では絶対守らなければならないことがいくつかありますが、注意こそされなかったものの、路上駐車が出てしまいました。また、コーチのベンチ入り3名、指示は1名といった基本的なことも残念ながら遵守されず、小さなものでしたが他チームとのトラブルもありました(これも精神的にかなり疲れました)。こんなことが積み重なったので、この年の11月から「めざせベストサポーター」の連載を始め、大人の方のマナー改善を呼びかけました。

Dその他諸々
・・・その他にも選手起用に関するクレームなどいろいろありました(これもかなり参りました:苦笑)。


上記のようなことが一時期に来てしまえば、優勝の喜びに浸る時間などなく、これらへの対応で気持ちが引きずられ、更に言えば翌週からスタートした秋の横浜市大会にも少なからず影響を及ぼしてしまったと思います。

今から考えてみれば、やはりもちろん私もですが、チームとしても未熟だったことの現れだったのかなと思います。
「いいこともよくないこともいろいろなことがあって今がある」といったことを今は思います。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.18/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/12(Thu) 12:41  No.292  

<2006年9月28日掲載>

9/24 『金沢区大会決勝戦』結果報告

優勝!!

vs 隼(1-0 1-0)冨林、渡辺

金沢区大会の最終日。先行して行われたSLの3位決定戦で後半のマサキのフリーキック→リュウジのボレーのビューティフルゴール(2点目)が決まり銅メダルを獲得し、今度はLLの金メダルの期待がかかる決勝戦です。
ケガなどで苦しい布陣ながらしっかりとした戦い振りでここまで勝ち上がってきましたので、決勝戦はなるべく(普段にも増して)選手たちの自主性に任せて、横綱相撲で勝って欲しいと私は思っていました。中には緊張した子もいたようですが、むしろ周りのコーチ陣ほか大人の方が入れ込み、緊張した面持ちで、子供たちは比較的静かな気持ちで試合に臨んだようでした。

試合が始まってみると、開始2分には早くもいつもの通り、アキムの右サイドの持込からクロスを上げてチャンスをつかむと、3分にはハーフライン付近からのツヨシのタテパスからアキムにつなぎ、ミドルシュートを放ちました。
緊張してないとはいいながらもやはりまがりなりにも決勝戦です。心理的な微妙なブレからか、何かいつもよりはつなぎが悪く、連携の取れた攻撃、あるいは、攻撃のキレと表現した方がいいのでしょうか、今ひとつ冴えない試合展開でした。
それでも、4分にはユウトの左サイドの突破から、タケに短くつないで、最後はゴール前でトミーがシュートし先制しました。
その後は以下の通り、ほぼ一方的に攻め続けました。
 ・7分→タケのミドルシュート
 ・8分→DFの裏に出たボールへのアキムの詰め(最後は相手キーパーがおさえました)
 ・9分→相手のハンドで得たやや遠めからのFK
 ・12分→右サイドアキムのスローインからつないだシュート
 ・12分→タケのミドルシュート
このようにかなり優勢ながら、決定機をつくることは出来ず、追加点なく前半を終了しました。

後半についても、何かやや固めで冴えない状態は続きましたが、3分には中央でボールを奪取したトミーがDFの裏にアキムを走らせ、アキムはこれをセンタリングしましたがノーゴール。7分にはアキムが足をかけられて得たツヨシのFK、8分の中盤からのアキムのループシュート、11分にはゴール前にユウトが迫りシュート、こぼれ球をツヨシがシュート、更にこぼれたところをトミーがシュートと波状攻撃をかけましたがこれもゴールにはなりませんでした。
待望の追加点は14分に相手陣中盤でキープしたタクがフワリと浮かしたボールをゴール前に落としました。これに猛然と詰めて来たユウトがダイレクトボレーでゴ〜ル。
随分時間がかかりましたが、もうあと1分位でしたので、勝利を更に確定する追加点になりました。
その後、1分弱でタイムアップ。試合内容的には、100点満点で55点程度の出来ながら、相手チームというよりは決勝戦の重圧との戦いとなったこの1戦。それでも危なげなく勝利し、優勝を決めました。

<大会を通じて>
子供たちには伝えましたが、私自身はこの大会の1回戦の最初の3分間に皆が示してくれた集中力を見て、感じて、優勝を確信しました。『これだけすべての面で圧倒できる技術・スピードと精神的パワーを持っているならこの大会のどんなチームが来ても負ける筈がない』と思いました。
それでもサッカーです。何が起こるかわかりません。以前であれば、相手チームと明らかに差があっても合わせて引き分けてしまうようなところもあったチームです。その点でどうかという部分はありましたが、もうそんなことを心配する必要もありませんでした。下の学年を中心としたチームとの対戦では、しっかりと確実に圧倒して勝ってきました。
事実上の決勝戦とも言えた準決勝では、さまざまなアクシデントがありましたが、これも集中し自分たちの力を信じ、仲間を信じる団結の力で堂々と乗り切りました。

実は抽選会が終わった後、ツヨシに「1回戦勝てると思う?」と意見を求められました(それなりの不安感があったのかも知れません)。
その時に私はこう答えました。
「横浜市でベスト8に入って、その途中で金沢区のチームにも勝ったのだから、今日の時点で、ウチのチームはランキングナンバーワンだ。勝てる自信はある。油断しなければ大丈夫」と自信をもって応えました。
この過信とも言えるような私の心理状態は最初から最後まで変わることはありませんでした。
今大会、優勝候補として臨み、優勝した子どもたちは最高に立派だったと思います。

これからはここで満足しないで、横浜市でも更に上を目指し、金沢区の冬の大会でも連覇するべく、今日から更に厳しく上のレベルを目指していきましょう。


最後に、今大会を通じて、いろいろな面でとご協力をいただきました関係者各方面の皆さま、ありがとうございました。Aチームの方は優勝で大会を終わることが出来ました。
次回大会はBチームの選手たちの奮起にも期待し、両チームのメダル争いを引き続き目指していきます。
Bチームのみんな、コーチと一緒にしっかり練習していこう! (悔しさを感じている人、サッカーのことは一生懸命練習して上手くなって強くなってピッチ上でシロクロつけるんだよ! 一緒に頑張ろう!)



Re: まってます 投稿者:LL オジマ 投稿日:2006/09/28(Thu) 10:16 No.215

「アローズファン」さん、ありがとうございます。
大変ありがたきお言葉、「ライター」として、コーチとして感謝いたします。
実はここ数週間(&決勝戦当日朝から&後日)、チーム内で公の場でお伝えできないようなことがいろいろと起こりました。そのすべてがチャンピオンチームにふさわしくないようなものばかりだと感じました。
その結果、私個人としては目標とし何年もかけて達成できた結果を素直に喜ぶ気持ちがすっかりなくなってしまいました。従って、掲示板も自粛と思っておりました。

・・・・・・

でも、「アローズファン」さんの一言で気持ちが動き、気づきました。私の気持ちなどがどうあろうと、子どもたちが成し遂げた偉業は変わることがないということと、素直に称えてくださる方も多数いらっしゃるんだということに。

そんな心理状態でつくりましたので書き込みの「筆」は冴えてませんが、実は既に出来ていましたので書き込みします。

「アローズファン」さん、今後とも我々のチームをいつまでも見守ってください。
ありがとうございました。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.19/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/13(Fri) 12:48  No.294    [返信]

2006年度を振り返った今週の最後は、この年度正真正銘の最終日の試合、上中里杯です。
上中里SCさんにはSLの頃よりカップ戦にご招待いただくなど6年間を通じて本当にお世話になりました。ありがとうございました。

本文にも詳しく記してありますが、DFの要の選手が引っ越しでいなくなってしまってから、数ヶ月経ったこの時点でもチームとしてアジャストが出来ていない状態でした。
そんな中ではありましたが、振り返ってみれば、この大会からこのチームの第3章(第1章 SL、第2章LL前半)が始まったように思います。最近の試合振りなどでも実際にそうですが、「僅少失点、僅少得点」で勝っていくスタイルです。中盤の選手を1段ずつ下げ、守備を重視して、少ないチャンスを確実にものにする・・・・・・、次のステップにいくためのきっかけをつかむことの出来た重要な大会でした。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.19/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/13(Fri) 12:49  No.295  

<2007年2月26日掲載>

上中里杯 結果報告

優勝 ! \(^-^)/ \(^o^)/ (^_^)V

vs 富岡SC(0-0 0-0) 
  PK戦 アローズ(○○○○)−富岡(○○○××)
準決勝 vs 上中里SC(2-0 0-0) 鈴木(健)、オウン
決勝  vs 公田SC(1-1 0-0) 蒲谷
  PK戦 アローズ(○○○○)−公田(××○○)

今日は上中里SCさんが主催される上中里杯にご招待いただきました。
4年生の学年としては、2年前のこの大会のSLの部でご招待いただきましたので、2回目となります。
今回の招待チームは(敬称略)、FC明浜(横須賀市)、鵠沼SC(藤沢市)、公田SC(栄区)、富岡SC(金沢区)、FC80洋光台(磯子区)、船越FC(横須賀市)、上中里SC(磯子区)、アローズSC(金沢区))です。
いずれのチームも最近の大会で地区での優勝や神奈川県大会の中央大会進出などの実績を残したチームばかりで、このような顔ぶれの中に加えていただけたことを大変感謝いたします。
また、大会運営に当っては、いろいろな面で非常に行き届いた大会でした。
上中里SCの関係者の皆さま、本当にお世話になりありがとうございました。


私はこの大会に臨むに当り、とにかく勝って自信を取り戻して欲しいと思っていました。
直近の金沢区大会では、力を出し切ることが出来ずに準々決勝敗退。夏の優勝チームで、その優勝も決勝戦であれだけ横綱相撲で勝ったチームがです。選手・コーチを含めて負ける度に11月に引っ越してしまったこの学年の守護神 佐藤ユウタのことを思い出して、「彼がいてくれれば・・・」と言い訳をしてしまう気持ちが心のどこかに出てきてしまって、もしこの大会で内容のない中途半端な負け方をすれば、卒団するまで「彼がいてくれれば・・・」と思い続けなければいけなくなるのではと心配していました(もちろん私自身もそう思ってしまいそうでした。ユウタだってそんなこと望んでいないハズです)。
そういったことを含めて、今後のためにも今日は中身のある試合をし、更に結果を出さなければならない大会です。

開会式直後の組み合わせ抽選で、1回戦は富岡SCさんに決まりました。これも何かの因果なのでしょうか(笑)? 直近の金沢区冬季大会で優勝したチームとの1回戦です。富岡SCさんの関係者の方からは「また、因縁の対決ですね(笑)」と声をかけられて、本年度3回目、この学年での通算5度目の対戦となりました。


<vs 富岡SC(0-0 0-0)> 

この試合では、どのような布陣で臨むのがよいか、3バックか4バックか? 私自身はとにかく悔いの残らない試合をしたいと思いましたので、とにかく自分達のいい面を最大限に出せる形をとりたいと思いました。コーチで話し合った結果、最初の試合はとりあえず様子を見て、徐々に試してみようということになりました。

かなりの低温で朝9:30キックオフの第1試合は子どもたちにとっては、少しきつかったようで、これは相手チームも同様でしたが、何かお互いなかなかエンジンがかからず、連携の取れない(つまりはボールの取り合いで時間が過ぎていくような)試合となりました。
それでも、やはりこちらのチームの様子は金沢区大会の負けた試合と同様に殆ど攻め込まれて自陣で試合をする状態で、褒められた内容ではありませんでした。
こちらのピンチは、開始2分のやや距離のあるところからボレーシュートを放たれて危うくキーパーのトシの頭を超えそうになったシーン、14分のゴール前の混戦で辛うじてクリアしたシーンの2回でした。
チャンスとしては、相手陣中盤右寄りのところからタケが放ったフリーキックとトシのパントで得たカウンターのチャンスからゴールに迫り、混戦後のクリアを最後にヒデがミドルシュートを放った2回でした。

この状態は後半になっても同様で、お互い息上がらない状態で、それでも殆ど自陣でのガマンの時間帯を長く過ごした後、11分を過ぎた辺りでフリーキック→コーナーキック→コーナーキックというような押した時間帯もありましたが、最後まで決め手に欠けてゴールならず、PK戦に突入しました。

こちらは、ツヨシを先頭に比較的落ち着いた感じで全員が蹴り、相手チームは順番が進むに連れてプレッシャーを感じたようで4人目、5人目が失敗。すべてのシュートにしっかり正しく反応したトシの読みがかなり相手にプレッシャーを与えていたように見えました。

何となくすっきりせず、終わってみても大喜びできるような内容ではありませんでしたが、負けるよりは勝った方がいいので、とりあえずの準々決勝進出となりました。


<準決勝 vs 上中里SC(2-0 0-0)>

1回戦のダラダラムードを払拭するために、2回戦はトップ下のタケとセンターバックのツヨシを入れ替え、しっかりつないで両サイドからの攻撃をしていくことと、前線の選手には、ただボーっと待っていることがないように中盤のスペースを埋めるべく多少下がる選手と上がって待つ選手を分けるようにということなどを伝えて試合に臨みました。

この試合は最初から中盤でのボール支配率が明らかに最近の試合と比較して上がり、それもしっかりとコントロールできる状態で支配できたことで、攻撃する局面が非常に多くなったように感じました。
また、これは指示をした訳ではないのですが、新たにセンターバックに入ったタケが上がった場合のカバーをボランチのヒデやタク、更にはサイドバックの佐久間やサブもポジションを変えながらみんなで協力してカバーするような守備が試合の時間が進むにつれて出来るようになっていきました。
このように「何か上手くいってきたぞ」と思えてきた10分には、アキムが自陣から3度のスローインで相手陣のコーナー付近まで運び、3度目のスローインのボールをここだと思って上がってきたタケがペナルティエリアを出たあたりからミドルシュートを放って先制しました。
直後の12分には、再び攻め込んだところでコーナーキックを得て、タケのコーナーキックに走りこんだユウトが合わせ、処理を焦った相手選手のオウンゴールを誘って追加点を得ました。

後半は得点こそありませんで、実は守備面では何度か危ない場面もありましたが、「キーパー兼スイーパー」のようなトシの活躍とみんなで戻ってカバーする守備が上手くマッチして得点を与えませんでした。
久し振りのトップ下に慣れたツヨシも全体によく指示を出し自らも攻撃の基点となってパスを供給し、チャンスと見るやドリブル突破でゴールに迫るなど、全体的に非常にいいリズムで試合が出来たと思います。

1回戦とは違うチームに変身したような試合内容で、いい形で決勝戦進出が決まりました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.19/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/13(Fri) 12:50  No.296  
(つづき)

<決勝  vs 公田SC(1-1 0-0) 蒲谷>

昼の、各チームのコーチによるエキシビションマッチには、アローズから、浜コーチ、千葉コーチ、佐久間コーチ、私の4名が参加して、浜コーチは豊富な運動量とスピードで前半に右足アウトのボレー気味のシュートを決めて喝采を浴びていました(が、急な運動がたたってしまったか、後半足をつってしまいました:笑)、千葉コーチは疲れ知らずで走り回り、佐久間コーチは前半キーパーで好セーブを連発、後半はフィールドプレーヤーとして何度も攻撃に絡んだ活躍ぶりでした。
私はと言えば、走るには走ったのですが、走った後のフラついた脚で(笑)ボールの処理が出来ずミスを連発し、後半はキーパーでオウンゴールをするなど、ある意味で「大活躍」でかなりの笑いのネタを提供しました(笑)。

ということで決勝戦は、前の試合のいい流れを踏襲した布陣で臨み、試合前には「勝っても負けても本年度みんなが4年生として、3年生として試合をするのはこれが最後だから、悔いのない試合をしよう!」と呼びかけて送り出しました。

相手チームの公田SCさんの1回戦と準決勝はたまたま私が主審をしたので、間近で見た感じではかなり個人個人の技術がしっかりしていて、核となる選手を何名か抱えた好チームという印象でした。
だんだん調子に乗ってきたとはいえかなり厳しい試合になるのではないかと思いましたが、選手達は開始早々から素晴らしい集中力を発揮してゲームを自分達のペースで進めることが出来ました。

待望の先制点は4分、ハーフラインから相手陣に入った左サイド側で相手のクリアボールをキープしたツヨシが、素早く斜めに向いて逆サイドに向けてロングフィードで流し、これが相手DFラインを斜めに切るような形で超え、スピードに乗って上がってきたアキムが合わせてゴ〜ル!、グランドを広く使った見事な連携で先制しました。

この直後には右サイドからのカウンターで完全にキーパーのトシと1対1なってしまった場面がありましたが、トシが出足よく防ぎ得点を与えませんでした。
7分には、トシのパントからカウンターでトミーがゴール前まで運び、ポストプレーでツヨシがシュートを放ちましたがノーゴール、逆に9分には右サイドの突破からの折り返しでこちらの守備が1歩遅れたところで正面からループシュートでゴールを許し、追いつかれてしまいました。
ただ、全体的には押している印象で、中盤ではツヨシを基点に何度か右サイドにパスを流してチャンスをつくり、前線ではトミーやユウトがクリアボールなどに積極的に絡み、DFではタケを中心にして攻撃と守備がめまぐるしく変わるこの試合を声をかけつつカバーをしつつ協力して試合を押し気味に進めている印象でした。
その後はお互い攻めて攻められを繰り返し前半終了、勝負は後半に持ち越されました。

後半も前半の10分過ぎと似たような展開で攻守がかなり早く入れ替わるような試合で、こちらはそれこそ何度もDFの裏を突かれてタケを先頭にその選手を追いかけるシーンがありましたが、ここ一番で抜かれたら終わりの場面で「点を取られてたまるか」の集中力を発揮したタケが素晴らしいスピードで戻り、まずは時間を稼ぎ、その後は続くカバーの選手が戻って対処する守備で防ぎました。
それでも8分と11分には中央からのドリブル、ミドルシュートのピンチがありましたが、トシが再三のスーパーセーブで防ぎました。
後半は相手チームも本来のつなぎを見せてかなり厳しい守備になりましたがこのような協力による頑張りで無失点、攻撃側はこれに対してトミーのポストプレーやユウト、オッコのつなぎ、ツヨシ→アキムの右サイドの攻撃などそれぞれが個性を出して充分評価できる内容でした・・・、がゴールを割ることが出来ず、1回戦同様にPK戦に突入しました。

何かわかりませんが、PK戦ではこちらの選手の非常に落ち着いた雰囲気が感じられて相手チームが最初から2人が外し、こちらは4人目の佐久間が決めて勝利となりました。
この学年としては、カップ戦での初のタイトル獲得です。


<全体を通じて>
今日の勝因は何と言っても、子どもたちの自主性です。
固定ポジションにとらわれずに自分たちでその局面局面で考えて対処できたことが、このような結果をもたらしてくれたのだと思います。コーチから与えられた3バックでも4バックでもない、「彼らの流儀」が型で考えていた我々の想像を超えた協力の力を見せてくれました。「めざせベストサポーター」の中でも再三にわたってお伝えしてきた「自主性」の力です。

また、今日は決して全試合がよかったわけではなく、1試合目は金沢区大会の延長に近く、2試合目はややよくなり、3試合目は久しく我々コーチも忘れていた一人一人の個性を活かした強いアローズという、3つのステップを踏んで試合毎によくなっていきました。
思い起こせば本年度の公式戦第1戦、横浜市大会のvs西本郷でダラダラの試合で引き分けて、その次のvsアムゼルで波に乗り、そのまま横浜市のベスト8まで駆け抜けた春のことを思い出しました。もしかして、今日は(佐藤ユウタが抜けた後の)12月以降、本当に生まれ変わることが出来た1日だったのかもしれません。
「天国と地獄」を味わった1年でしたが、「地獄」のまま半信半疑で終わるのではなく、明日への大きな可能性を感じて終わることが出来て本当によかったです。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.20/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/16(Mon) 12:32  No.303    [返信]

卒団式(3/20(祝))までの緊急連載もいよいよ最終章になりました。
ここまで4年生の時の大会(2006年度)を中心に2週間をかけてお伝えしてきましたが、今週は5年生の時(2007年度)の「あの時」をお伝えします。

横浜市と金沢区の大会がL(6〜5年生)、LL(4〜3年生)、SL(2〜1年生)の3クラスで開催される関係で奇数学年(1・3・5年生)はどうしても公式戦ほか試合の機会などが限られます。
その数少ない記録の中から印象に残った試合をご紹介します。

1回目は、追浜の横浜Fマリノスサッカースクールとの練習試合です。
どういうきっかけか、マリノスのスクールとの練習試合が組まれました(確か、5年生と3年生だったと記憶しています)。
この日は会社を半休し、人数も少ないので私のクルマにみんなを乗せて会場入りしました。

本文にもありますが、前回の連載でお伝えした上中里杯以来のこのチームでの試合になりましたが、時間を経るごとに試合の中身が充実していき、最後は圧倒した試合が出来ました。
私はこの日の一致団結振りに大変満足し、12月の5年生大会のカップ戦(富士塚杯、松延杯)と1月以降の新人戦に対して、(半年後にもかかわらず:笑)大いに期待が高まった1日になりました。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.20/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/16(Mon) 12:33  No.304  

<2007年7月3日掲載>

6/30 交流試合結果 5年生主体チーム

vs 横浜Fマリノス スクール
第1試合 0-1
第2試合 0-0
第3試合 1-1 小島(豪)
第4試合 1-1 佐久間
第5試合 3-0 小島(三)、石塚、蒲谷
第6試合 2-0 小島(三)、小島(三)
※10人制、10分1本

今日は横浜Fマリノスさんのスクールの中での練習試合です。
木曜日クラスの30名程度の生徒さんの3チームと各々2回ずつ対戦させていただきました。
1時間の中で、10分1本を6回、10人制になります。

こちらは5年生7名と4年生3名の交代選手なしで臨みました。
やはり5年生のスクール生ともなれば一人ひとりのサッカーに対する考え方・姿勢は低学年とは違うようで、横浜市や横須賀市の少年団でのエース級の選手が集まった30人という印象でした。
グランドは見事な人工芝ですが、他の教室との関係で使えるスペースに限りがあり、タテが短く、全体に狭い印象のコート設定(高舟台小よりヨコが少し広めの広さ程度)でした。

第1試合はこちらも約4ヶ月振りのこのメンバーでのチーム編成のため以前の感覚がなかなか戻らずに、スキがあればどんどんドリブルで切れ込み、ゴール前では少ないタッチでポンポン回してくる相手チームの攻撃にやや翻弄された感もあり、開始6分に左サイドから細かくつながれて失点してしまいました。
第2試合は相手のコンビネーションなどがややぎこちなかったように見えたことと、こちらもだんだん相手のスピードや自チームの連携などが慣れてきて、失点なしで終わりました。
第3試合は、ポジショニングや相手ディフェンスラインの裏のスペースなどをクリアボールなどから突いていく攻撃で再三に亘ってゴールに迫り、相手キーパーまで飛び出してきた裏に出したツヨシがそのまま無人のゴールにフワリと蹴り込んで先制しました。その3分後に中央からのドリブル突破で同点にされてしまいましたが、ゲームとしてはこちらのコンビネーションが優っていたような印象でした。

4試合目、時に強く降る雨の中、そろそろ脚が止まってくる頃かなと思ったのですが、そんなことはなく、試合を重ねる毎に各人が自分の持ち味を発揮し、チームとしてもツヨシを中心に組織的なDFとDFを拠点としたゲームメイクが非常に上手く機能するようになって来ました。
得点シーンは以下でした。
・4試合目→トシのパントが最前線で待つ佐久間に合い、相手DFをうまく振り切ってキーパーとの1対1を落ち着いて決めてゴ〜ル!
・5試合目→@相手のゴールキックをカットしたサブが素早くトーキック気味にシュート、逆モーションになった相手キーパーが見送りゴ〜ル!、 A相手ゴール前で攻め込みこちらのシュートなどが何度かクリアされた後の相手DFのクリアボールを相手陣中盤からそのままイッシがミドルシュート!、 Bタケのコーナーキックにアキムが絶妙のタイミングで飛び込みヘッドでゴ〜ル! 
・6試合目→@4試合目の得点パターン同様にトシのパントに佐久間が詰めてキーパーがファンブル、それを同じタイミングで上がってきたサブが(ごっつあん:笑)ゴ〜ル!、 Aアキムの右からのやや浮かしたセンタリングをサブがボレーでゴ〜ル!

今日はキーパーのトシがこちらのコーナーキックでは相手ゴール前まで行って何本かシュートを放ったほか、再三に亘る好セーブでチームを牽引しました。
また、4試合目以降はポジションにこだわらず自分たちで決めてそれぞれが得意なポジションややりたかったポジションに着き、お互いに声を掛け合いながらまとまりよくプレーすることが出来ました。やはりこの学年は自主性が発揮できた時、非常に素晴らしいチームになることを再認識しました。

今日は、Lのコーチ(笠原コーチ、浜コーチ、オジマ)だけでなく、平日にもかかわらず、小林代表、小田嶋コーチ、佐久間コーチもきてくださいました。ありがとうございました。


最後に、横浜Fマリノスサッカースクールの関係者の皆さま、このような素晴らしい機会をいただき本当にありがとうございました。
またの機会をいただけるようでしたら是非よろしくお願いいたします。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.21/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/17(Tue) 11:54  No.307    [返信]

昨日は、2007年6月の練習試合についてお伝えしました。
今日は、このチームが残したあと一つの大きな「記録」の松延杯の様子をお伝えします。

私自身はこの大会はどうにかしてタイトルを取りたいという気持ちで臨みました。
本文には控え目に記述してありますが、確か朝7時頃の南川公園の集合時に以下のように(朝っぱらから:笑)気合を入れました。
「この大会は毎年継続して招待していただいているが、昨年の4位が最高順位で、3位以内に入ったことがない。参加チーム数も18チームで考えようによっては、Aチームの数で言えば金沢区大会よりも参加チームが多いという見方も出来る。この大会で勝つことでみんなはアローズの歴史を作ることが出来るから、史上最高位の優勝目指して全試合に勝とう!」
・・・・・・と随分無謀なことを言いましたが(笑)、勝負にこだわっていこうという私の気持ちは伝わったようでした。

冬の寒い中での試合になるので、身体をいい状態に保つために、試合直前にはいろいろな種類の体操(これを選手たちは後々の大会などでも「オジマ体操」と名付けて、試合前になると「オジマ体操やると勝てるからやって!」とよく頼まれました:笑)をするなど細心の注意を払って試合に臨みました。

広いグランド、好天、心の部分を含めた選手・コーチのコンディションなど、2日間を通じて非常にいい状態で各試合を戦うことが出来たと思います。

最終日の夕方の閉会式で私は本当に晴れがましく誇らしい気持ちでした。閉会式のことを思い出すといつもその時の大神グランドを照らす鮮やかな夕日が頭に浮かんできます。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.21/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/17(Tue) 11:55  No.308  

<2007年12月16日掲載>

12/15 松延フレッシュCup(5年生大会) 1日目結果報告

予選Eブロック
vs 中新田FC(2-0 0-0)冨林、蒲谷
vs 粟船FC(3-0 3-0)冨林、富林、富林、富林、蒲谷、鈴木



毎年お招きいただいております5年生大会、「松延フレッシュCup」に今年もお招きいただきました。
平塚の市民グランド3面を使用して大会が行われます。
参加チームは18チーム、予選は6ブロック(1ブロック3チーム)で行い、2日目は1位ブロック、2位ブロック、3位ブロックで各3チームの2ブロックで順位を決め、最後に順位決定戦を行う形式になります。
アローズとしては毎年この大会にはお招きいただいておりますが、昨年の4位が最高位でしたので、選手たちにはアローズとしての史上最高位を目指していこうとのハッパをかけて試合に臨みました。

先々週の5年生大会(深沢富士塚杯)ではDF面の連携に課題を残しましたので、その部分の修正と、前回は3試合目の後半に気持ち的にやや失速してしまったので、この部分についても今大会の2日間5試合をしっかりやり切ることが目標になります。



予選Eブロック
<vs 中新田FC>
今日は4年生から、佐久間、サブ、オッコ、ユウト、リョウヤの5名のヘルプをお願いして、5年生7名と合わせて総勢12名の人数で望みました。
佐久間をスイーパーに、タケをセンターバックとして守備の安定感重視の布陣でこの初戦に臨みました。
やや長いクルマ移動でクルマ酔いしてしまった選手も出ましたが、試合開始直後から集中して先制点を取りに行きました。
53秒にタケから右コーナーに向けたロングフィードに素晴らしいスピードで反応したアキムが追い付き、そのままダイレクトでセンタリング、これをアキム同様に詰めてきたトミーがゴール正面で合わせて先制しました。このチーム得意の「秒殺」でのスタートです。
この勢いそのままに、ほぼ2分間隔で攻め込んでシュートまたはコーナーキックからのシュートなどで攻め続け、4分にカウンターからクロスにヘッドであわせられた危ないシーンなどもありましたが、11分にはタケが自陣ゴール前からロングキックで再びDFの裏に運びこれをアキムがスピードをつけて走り込んでドリブルで持ち込み追加点を奪取しました。
その後、試合終了までタケやツヨシ、佐久間などからの左右のハーフをDFの裏に走らせるボールで何度も勝負する一方で、中央では細かくつなぐパターンなども何度か試し、ミドルシュートなども何度か放ち、結果として追加点にはなりませんでしたが、1試合目としてはトライアルを含めて中身のある試合内容だったと思います。

<vs 粟船FC>
この試合は、1試合目とは異なり、センターバック タケ、左バック 佐久間、右バック サブの3バックで臨みました。(この3バック関しては前半の守備の動き方を見て、ややぎこちなさが目立ち、更に、DFの中心が1人の場合後ろがいないためにタケがアクティブ動けないことなども見られたので、後半は第1試合同様に安定感重視の4バックとしました)
前半は上記の通り布陣変更のぎこちなさなどがやや目立ちましたが、5分にゴール前で何度かシュートとクリアを繰り返した最後にトミーがゴールを決めて先制した後は、15分に自陣でフリーで持ったツヨシがドリブルで進め、アキムとのワンツーで抜け出し、ゴール前でDFを引き付けて今度はトミーに渡してトミーがキーパーとの1対1を決めた見事な連携での追加点など着々と点数を重ね終わってみれば6-0の完勝。2勝0敗のグループ1位で予選突破です。

<1日目を通じて>
組み合わせに恵まれた面もありましたが、自分たちの持ち味を出しての2勝は結果として評価できると思います。
やはり、自分たちの学年の試合ということで5年生が積極的に声を出し、指示を出し、4年生を信頼してパスを出し、非常に前向きな雰囲気の中で気合のこもった試合が出来ればこのようないい結果がついてくるのだと思います。
ちなみに今日は試合開始前のウオーミングアップの段階から、ダラけたりふざけたり、関係ないおしゃべりをする選手は一人もいませんでした、心の部分を含めてみんながしっかりと準備をして試合に臨めたように思いました。

2日目は、グループ1位のチーム同士の対戦になりますので、楽な試合はないと思いますが、自分たちの持ち味を充分に発揮して悔いのない試合をしてきたいと思います。


(つづく)


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.21/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/17(Tue) 11:57  No.309  

<2007年12月17日掲載>


12/16 松延フレッシュCup(5年生大会) 2日目結果報告

準優勝! \(*^O^*)/

1位パートグループT
vs松延少年SC(1-0 0-0)小島(豪)
vsペアーズ戸田(1-0 2-0)栗原、冨林、蒲谷

優勝決定戦
vs SSC(1-1 0-1)栗原



予選を1位で通過し、2日目に突入です。
4年生からは、佐久間、サブ、オッコ、クリ、伊藤の5名の応援をもらっての現地入りです。
早朝であり、高速道路も使用した関係で昨日よりは早く到着できたことで充分な準備をした上で試合に臨むことができました。
到着時に今日対戦する2チームの試合がちょうど始まったところで、見た感じでは我々と同じ位のチームで、厳しい試合になると思いました。
このような同じ位の力のチームにしっかり勝って結果を残すことが自信をつけていく上ではとても大切なことです。



1位パートグループT
<vs松延少年SC>
選手たちには試合前に、@昨日の相手よりもプレッシャーがかかった中で試合をしなければならないので早く判断し、早く次のプレーをするように心がけること、A昨日同様に長いボールを両サイドに出してグランドを広く使うパターンを中心に、中央でワンツーなどを使って細かくつないでいくパターンを適度に混ぜて試合を組み立てていくこと、Bタケと佐久間を中心に声をよくかけて、中央に誰もいない状態を作らないように注意すること、C最後まで集中し続けることはもちろんだが、最初の5分は特に集中して臨むこと、Dキックオフが取れた場合はキックオフのボールをタケに渡してタケから右サイドの奥にロングボールを蹴ってアキムを走らせ、「秒殺」をねらっていくこと、など比較的高度な内容も含んだ五つの指示を出しました。

その指示Dの通り、キックオフ直後のボールをタケが右のコーナーめがけてやや浮かし気味に蹴り込み、これにアキムが猛ダッシュで追い付きクロスを上げ、ツヨシが飛び込みましたが、残念ながらノーゴール、ですが機先を制するという意味では効果的な開始数秒の攻撃でした。
相手チームのプレッシャーは予想通り厳しいものがありましたが、こちらもいろいろな面で昨日よりもスピードアップして前に出していく、あるいはつないでいくプレーが出来ていました。
試合展開は次のようでした。

・1分→佐久間からのロングボールをアキムが押えてフリーでシュート(ノーゴール)
・1分→タイミングよく上がってきた佐久間のロングシュート
・2分→トミーがペナルティアークの手前でキープしてツヨシにパス、ツヨシはDF3人の間をスルーパスで通し、アキムがシュート(ノーゴール)
・6分→トシのパントにDFがカブり、裏に出たところにクリが追い付いてシュート(ノーゴール)
・7分→相手陣に入ったところの左サイドからツヨシが右のコーナーに向けてロングパス、アキムがこれをダイレクトでセンタリング、FWが詰めるもノーゴール

時折カウンターを食らいそうになりながらもこのように攻撃の形を作りつつあり、7分にはトミーがドリブルでペナルティエリア付近まで持ち込み相手DFに囲まれたところでツヨシに戻し、ツヨシは一旦は相手DFにボールをとられるもスライディングで取り返し、正面から素早くシュートを打ち込み先制しました。

先制後も攻撃面では比較的押しつつありましたが前半終了間際にカウンター気味にサイドから突破されるピンチがありましたが、トシのナイスセーブでしのいで前半をリードで折り返しました(この日の予選2試合は15分ハーフ)。

後半は相手チームもホームの意地でかなり押し込んで来ましたが、今日はDFのタケ、佐久間、サブ、オッコが何層ものカバーを気持ちが切れることなくやり続け、ピンチではほぼ全員が守る形でどうにか守り切り、虎の子の1点でこの試合を勝利で終えることが出来ました。

<vsペアーズ戸田>
この試合に勝てば決勝戦に進出です。第1試合のチームに比較して比較的コンパクトなサッカーをするチームに見えましたので、逆に大きく展開するこちらにとっては有利かも知れないと思いました。
それでも、こちらの動きとして悪くはありませんでしたが、なかなかペースをつかみきれず、シュートも10分過ぎまで3本にとどまり、9分にはカウンターから危うく失点のピンチもありました。
前半も終わりに近づいてきた14分にペナルティエリアの右からツヨシがファーサイドに流したスルーパスに反応したクリが落ち着いて狙い済ましてシュートを放ち、先制しました。

後半はリードしていることと、やはり皆の決勝戦に行きたい気持ちが表に表れ、大きな声を出して味方を鼓舞し、指示を出し、それに応える場面が何度もあり、気持ちの面で非常にまとまって試合をしているように感じました。
DF面ではタケと佐久間を中心に下がりっぱなしではなく、チャンスと見るや上がり、それを他の選手がカバーする動きが出来ていました。
後半9分にはクリの左サイド突破から、上がってきたオッコにボールを渡し、オッコはそのボールをアーリークロスでゴール前の絶妙の位置に落とし、それをトミーが触って追加点となりました。
この後12分には、右サイドを脚の勝負でアキムが疾走し、エンドラインギリギリの角度のないところからシュートを打ち、キーパーが弾いて3点目のダメ押し点をゲットしました。
決勝進出がかかった大事な試合をサッカーの内容だけでなく気持ちの集中とまとまりなど満点の内容で危なげなく勝利をおさめました。


優勝決定戦
<vs SSC>
1位パートのもう一つのグループからは小田原のSSCさんが上がってきました。
前の試合の副審などをやらせていただき、間近で見た感じでは流石に決勝戦の相手です。下手をすると大負けもありうる位の力をもったチームだと思いました。
チームの特徴としては、スピードとテクニックのあるトップの選手と、上背のある右ハーフの選手が中学生のようなスピードで右サイドを駆け上がってくる点が際立っており、もちろん総じて選手個々の力も充分というように感じました。
こちらとしては決勝戦で特別なことをしようとしても無理ですので、いままで通り、グランドを広く使った自分たちの攻撃で勝負です。
前の試合同様に試合開始直後に相手ゴール前に運んだボールをトミーが自ら右に展開してグラウンダーのボールでゴール前に折り返しました。これに走り込んできたクリがゴール正面で冷静に押えてあっという間に先制しました。開始1分8秒でした。
予想外の先制で相手チームも驚いていたようですが、その後も5分には、センターサークル付近で相手DFの最終ラインの選手と競り合ったツヨシがその選手の裏にポンとボールを出して抜き去り、そのままゴールに一直線にドリブル→シュートまで持っていった惜しいシーンなどもありました(DFのプレッシャーでバランスを崩してシュートがキーパーの正面でした)。
ここまでのところは押されつつも上記のようなチャンスをつくり、相手陣に迫っていましたが、6分にかなりのロングシュートを決められて(これはキーパーの手の届かないところにきてしまったので仕方ない失点でした)しまってからは、特に右サイドの裏を使った、普段はこちらが相手を悩ませる攻撃を相手チームが何度も仕掛けてきたほか、中央からドリブルで仕掛けてフリーの選手を作るなどピンチの連続でやはり強いという印象でした。

後半はこちらが押されている印象ではありましたが、お互い自分たちの特徴を活かしたかなり激しい試合になりました。この試合を通じて相手の波状攻撃に対し、タケ、佐久間、サブ、オッコのDF陣は本当によく守り、決定機を殆ど作らせませんでした。フィジカルな面での差がありながら皆の協力で硬いDFが出来たと思います。
もちろんこちらも守り一辺倒ではなく、一たびツヨシやタケがコントロールできる状態でボールを持てば、相手のスキをついて仕掛け、右サイドではスピードで負けないアキムが勝負をし続けていました。
両者互角でなかなか点が入りそうにはありませんでしたが、16分にコーナーキックをヘッドで合わせられて失点し、この試合で初めてリードを許してしまいました。

実はここからの怒涛の攻撃が一番よかったのですが、何とか追いつこうと左右から何度も仕掛け、逃げ切りたい相手チームを試合終了まで圧倒していました。
結果としては1-2の惜敗でしたが、最後まであきらめない素晴らしい試合内容でした。


<全体を通じて>
この大会を迎えるにあたり、1月の市長杯(新人戦)に向けて、ポジションなどを試しながら仕上げていくために、特に守備面をどのように組み合わせるかを試したいと思っていましたが、よくまとまって声を掛け合い、その点での目処は立ったのではないかと思いました。
攻撃面でも、昨年度の感覚を皆が思い出してきたようで、2日目は非常にキレのあるクレバーな攻撃が出来たと思います。
5年生が7人しかいないため4年生から4名は少なくとも出てもらわなければ試合が出来ない訳ですが、5年生が4年生をよくリードし、4年生も本当によく応えたと思います。
2日目に対戦したチームはいずれも我々よりも力の面では上ではないかと思いますが、集中と団結とでこのような結果を残すことが出来ました。

最後に、松延少年SCの関係者の皆さま、行き届いた大会運営、誠にありがとうございました。
子どもたちにとっても決して忘れないいい思い出になった2日間になりました。
ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.22/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/18(Wed) 09:49  No.312    [返信]

2007年度の最後は、5〜4年生チームのその年度の唯一の公式戦になりました新人戦の様子をお伝えします。

松延杯で好成績を残し、その仕上がり状態に自信をもって臨んだ大会でした。
2日目の3回戦(シードのため2回戦が初戦)は本当に凄い試合でした。
本文には控えめに記されていますが、チーム力の違いは歴然(明らかに先方が上)で、先方はかなり鍛えられたチームでした。
この試合、先制を許し、更には前半でつかんだPKのチャンスをミスで逃し、殆どの時間帯を攻められ好きなように繋がれで圧倒された試合展開のなかで、それでも冷静に試合を進め、ガマンにガマンを重ね、ただ一つのチャンスをモノにして同点に追いつき、相手チームは落胆しつつもそれでもPK戦はしっかり決めてくる中で最初にこちらは失敗しながら、後の選手が冷静に堂々と蹴りこみ、キーパーのトシの術中にはまった相手チームの選手は相次いで失敗して勝利・・・。
いろいろな気持ちの交錯する中で本当に何が起きようと冷静に最後まで諦めず試合を進め、そして勝利しました(と思い出しているだけで涙が出て来そうです)。
私はこの試合に本当に選手の成長の証を感じました。今でもこの試合はその意味で最も印象に残る試合の一つです。

(大会3日目の日程が金沢区大会のLLと重なってしまったこととけが人が出てしまったことで残念ながら4回戦の突破はなりませんでしたが、最終成績のことはどうでもいいと思えてしまう程、「選手の心の成長」という価値を感じた試合でした。)

お気付きの方もいらっしゃると思いますが、・・・・・・そうです、先の金沢区大会の準々決勝のロスタイム同点ゴール&PK戦勝利と全く同じことを1年前にもやっていたということになります。
そう、あの勝利は偶然ではなく正真正銘、彼らが積み重ねた経験から得た力が発揮された結果なのです。


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連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 vol.22/2008 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/18(Wed) 09:50  No.313  

<2008年2月19日掲載>

市長杯(新人戦・5年生大会)結果報告

2/9 vs かながわクラブ(2-0 0-0)金澤、金澤
2/17 vs すみれ(0-1 1-0)冨林 
PK戦 アローズ4(○×○○○) すみれ3(○○×○×)

アキムの選手宣誓で1/5に開会式を行った新人戦も我々の方のヤマはなかなか試合の機会が来なかったため、1ヶ月経過してやっと順番が回ってきました。
どのような巡り合わせか、初戦が芝生の長浜公園、2戦目がマリノスタウンの人工芝グランドと、グランドの運にかなり恵まれた2試合が行われました。

<vs かながわクラブ>
予報は雪、時折雪がちらつく極寒のコンディションの中での15;00の試合開始となりました。
今日も4年生から5名(佐久間、サブ、オッコ、ユウゴ、クリ)の応援を得て、ベンチ含め12名での戦いになります。
試合は開始早々から比較的相手陣内でこちらが攻める展開になり、3分に右に展開したトミーが中央に折り返したプレーを初めに、右サイドを中心としてボールを運び、クロスで折り返す攻撃を何度か繰り返しました。
このパターンでの3度目位に、フリーキックのボールをアキムが押さえてタテに進めてトミーに渡し、トミーがゴール前に折り返したボールをユウゴがゴール前で合わせて9分に先制しました。
この後、11分にはドリブルで進めたトミーが一旦アキムに落として、アキムが強烈なシュートを放ち、12分にはタケのコーナーキックがファーサイドで待つヒデに合い、ヒデがボレーで戻したところをユウゴが正面から決めて追加点をゲットしました。
その後は勢いに乗って、こちらのDFから相手DFの裏に出すボールが効果的に機能し、そのボールにアキムやトミーが反応してクロスに持っていくパターンを何度も繰り返しました。
その後得点にはなりませんでしたが、前半の相手チームのチャンスはコーナーキックのボールを正面からシュートを打たれてしまった1回(クロスバーの上)のみで、大半を攻撃に時間を費やして前半を終了しました。
後半に関しても、前半同様にタケや佐久間、サブのDF陣からの長いボールと、中盤では豊富な運動量でボールに絡み、何度も相手DFの裏をかくツヨシのパスと、それらに応えてトミーやユウゴがゴールに迫るシーンを作りました。
後半だけで12本のシュートを放ち、結果的には追加点にならなかったものの、まずは危なげない戦い振りで初戦を突破しました。

<vs すみれ>
5年生としてはマリノスタウンでの初めて試合になります。16:00スタートで、その前の試合がマリノスプライマリー vs ジュニオール(PK戦でマリノスプライマリーの勝ち)と、いつもの試合会場とはかなり違う雰囲気での2戦目になりました。
グランドが大人サイズだったためにかなり広い印象で、我々にとっては有利と思いましたが、走力勝負の部分も大きいので選手にはかなりきつい試合になるだろうと思いました。
先発組の5年生7名が到着し、その後、午前中からのカップ戦から4年生の補強メンバー5名が到着しました。5年生が7名なので、LLの皆さんのこのような全面的なご協力なくては試合が成り立ちません。LL関係者の皆さん、ありがとうございます。

相手チームはSL時代から横浜市の大会でも常に上位に来ているチームであり、同じくらいか相手チームの方がたぶん力は上ではないかと思いました。こちらとしては、自分たちの個性であるグランドを広く使ったスピードのある攻撃をどの程度できるかが勝負の分かれ目になると思いました(が、この予測は見事にハズれ(笑)、このチームの意外な面を見る試合内容となりました)。

グランドが広いため、比較的ボールを持てる試合になるかと思いましたが、それぞれの相手チームへのプレッシャーがかなり厳しかったこともあって、なかなか攻撃を組み立てるには至りませんでした。
相手チームは自陣の底から細かくつないでサイドからタテにつないでくる攻撃が中心です。空いている選手には必ずつなぐことが徹底されていて、かなり鍛えられているなあという印象でした。
前半は、3分に右サイドでトミーがタテパスでアキムを走らせ、それを見た感じではアキムのスピードは勝っていましたが足元でのキープ力があり、更には上手く身体を入れてきてこちらに自由にさせるスキを与えてくれませんでした。
5分にはペナルティエリアの外側左で混戦になり上手くボールを奪取したトミーが素早くツヨシに渡し、ツヨシは逆サイドのアキムにナナメにクロスボールを放り込んだ惜しいシーンもありました。
ただ、決してこちらが優勢に試合を進めているわけではなく、細かくつなぐ相手チームと長いパスで一気呵成を狙うこちらの、お互いの得意なパターンを試している状態が長く続きました。
6分にはスルーパスで上手く裏に出られた危うく失点のピンチがありましたが、これはシュートミスで事なきを得て、その後も一進一退が続き、10分にマークが外れた右サイドを簡単に突破されてミスから失点してしまいました。
この時点での私の感覚でも、まだ時間が30分あることと、もう少しこちらが上手くつなげば得点は出来そうだと思いましたのでチーム全体にそれほどの動揺は感じませんでした。
その直後からはこちらの時間帯になり、11分にはトミーが中盤でツヨシに渡し、ツヨシがサイドチェンジのロングパスをアキムに流しアキムがセンタリングした場面の後に、ペナルティアークからスピードをつけて走り込んでトラップしたツヨシが膝蹴りのような形で倒されてペナルティキックを得ました。
この期待がかかったペナルティキックは残念ながらキーパーの正面で決まらずその後の時間帯は相手チームのディフェンスのボール回しにプレッシャーをかけるシーンが続きつつ前半を終了。リードを許しての折り返しになりましたが、まずまずの内容だと思いました。

後半はこちらの陣形などを相手チームが読んでしまったのでしょうか、中盤のツヨシやトップのトミーに対する明らかに狙いを定めたマーク(2人以上は必ず来ていました)と、両サイドをドリブルで疾走してくるパターンで最初から守勢一方で厳しい展開になりました。
10分までに同じようなパターンで5本のシュートを打たれ、こちらのシュートは1本でしたので、数字が示す通りの内容でしたが、11分にトシのパント(今日の彼のキックは絶好調でした)がハーフラインを超えて相手DFの裏に抜けたところでツヨシがこれをキープしDF3人をペナルティエリア内まで引き付けて絶妙のタイミングで後ろから左を疾走してきたトミーに流しました。トミーはこれを落ち着いてインサイドキックで決めてようやく同点に追い付きました。

この後は13分には、中央突破されて1対1の絶体絶命のピンチにキーパーのトシが出足よく前に出て身体を張り、同じ選手から2度のシュートを身体に受け、それで弾いたボールを他の選手がシュートを放ち、もうダメかと思ったところをイッシがゴールの前で辛うじてヘッドで弾いた「スーパープレー3連発」(これは本当にすごい一連の流れでした)や、16分には再びドリブル突破からトシと1対1になるもトシが再び考えられないようなスーパーセーブでしのぎました。
このままではやられそうでしたが時間は序々に経過して20分を回ったところでペナルティエリアの右スミの少し後ろからのフリーキックを与えてしまって、「決まってしまったら負け」の厳しい場面も何とか防いで後半も終了。PK戦に突入しました。

順番はタケ→アキム→ツヨシ→トミー→トシの順番で、最初に外したのはこちらでしたが、キーパーのトシの、本人曰く「作戦」で見事に相手キッカーにプレッシャーを与え、2人が外し、最後は本日MVP級の大活躍のトシが自分で決めての勝利となりました。

<全体を通じて>
2回戦は予想通り激しい試合になりました。
このチームはどちらかといえばDFも含めて全員攻撃で試合をつくっていくチームですので、極端に言えば守備で勝った印象の試合は過去にも殆どなかったのではないかと思います。
でも今日はガマンにガマンを重ねて、ワンチャンスを集中して活かし、40分間守り抜いた別の「顔」での勝利となりました。
PK戦突入前に、選手たちには「とにかくよく守った、こんなによく守ったのは初めて見た。本当によくやったと思う。まあ、PK戦は勝とうと思って極度に緊張しないで普通の気持ちで蹴ってくればいいから、普段通りの気持ちで冷静に蹴って来よう」と伝えました。
ハーフラインに並んだ両チームの様子は明らかにこちらが緊張感から開放され、自信に満ちているように見えました。

帰り道にタケが「二俣川戦でのアローズが今日のすみれと同じだね」とつぶやきました。
あの悔しい試合の経験が今日の試合を冷静に進めることの出来た自信の奥底にあったのかも知れません。(考えてみればあれ以来、PK戦は一度も負けていません。)

成長続ける彼らの次の試合も大きな期待です!







連載『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』 〜ご挨拶 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/03/19(Thu) 08:35  No.318    [返信]

3週間の緊急連載に最後までお付き合いいただきありがとうございました。
毎日毎日もうクドイと思っていた方も多いのではないかと思いますが(笑)、この3週間でご紹介した試合はほんの一部です。この6年間(+2年間)、本当にたくさんの試合、たくさんの思い出を彼らはつくってくれました。その一つ一つは選手だけでなく関わったすべての人たちの宝物だと思います。

明日の卒団を控えて、もう彼らと一緒に夢を追いかけることが出来なくなるのかと、寂しさを感じますが、これから彼らは上の学校で自分で選択した夢に向かっていき、私は次の「彼ら」を育てていくべくコーチを続けていくことになります。

この『ぼくらのあの時〜過去ログライブラリー』の最後は、『ぼくらの今』として、再び先の金沢区冬季大会のレポートを上の順番に持ってきました。
6年間、園児からの選手は8年間の成長を噛み締めつつ、今一度お読みいただけましたら幸いです。

ありがとうございました。



金沢区大会1・2日目結果報告〜1 修正削除 移動 傑作(0)
2009/8/28(金) 午後 0:45過去ログライブラリー練習用  Yahoo!ブックマークに登録 投稿日:2009/02/09(Mon) 16:35 No.192 [返信]

ロスタイムの同点ゴール&PK戦を征して準決勝進出!

2/1 
vs 夏山A(1-0 1-2)栗原、鈴木(健) 
PK戦5-4(○○○○○−○○×○○)
2/7 
vs 並木C(5-0 2-1)小島(豪)、鈴木(健)、鈴木(健)、栗原、小島(豪)、冨林、栗原
 vs 西柴A(0-1 1-0)佐久間 
PK戦5-4(○○○○○−○○○×)

 6年生最後の公式戦になります金沢区大会がスタートしました。
夏の大会は悪夢の1回戦負けでしたので、今回はシードなど何もなく、1回戦からの「参戦」になります。
初日の1回戦は、会場幹事チームを引き受けた関係で芝生の長浜公園でのグランド環境に恵まれた1回戦になりました。

 夏の金沢区大会1回戦負け以来、秋の国際ちびっ子大会は春の優勝・準優勝チームと同じブロックだったこともあって、大健闘でしたが予選突破ならず、更にその後のカップ戦などでも大した成績を残せず、練習でも減らず口ばかりでちっとも一生懸命やらない状態が長く続き、私の方も方針を変えて、キャプテンのトシ中心に自分たちでいろいろ考えてやるようにとして、「突き放し」ている最中でした。
 情けない試合、覇気のない試合が続いていましたが、先の神奈川県大会で結果として1回戦負けながら最終的には中央大会に勝ちあがったチームにミスの1失点のみで、後半は圧倒する試合が出来ましたので、それほど状態は悪くないのではないかと密かに思っていました。
昨年秋の横浜市大会以降の年内はしっかりキープしてドリブルで前に進める意識と技術を高める練習をくどい位にして、この1ヶ月は元々このチームが得意とする早いパス回しの練習を重ね、この大会に臨みました。

<1日目 vs 夏山A>
開始28秒に右コーナー付近からトミーがドリブルで持ち込み放ったシュートを皮切りに殆ど自陣に攻め込まれることなく次々とシュートを放ち続けました。
結果として6分にタケのコーナーキックがゴール前で混戦になりこぼれたところを栗原が詰め、先制しました。
前半を通じて、ドリブル突破あり、サイドからのクロスあり、細かいつなぎからのシュートありで記録できたものだけでも17本のシュートを放ちました。
そのような状態でしたが、まったく危なくなかったかと言えばそうでもなく、3分にキーパーのトシが前に出てきているところを遠目から打たれ、危うく失点しそうなシーンが一つだけありました。この守備面の緩み、つまり、押しているのでDFが上がりっ放しになり、キーパーも上がり、そこでカウンターやロングシュートを食らう・・・、攻め続けて負けるパターンが頭に浮かびました。
ハーフタイムでは、そのことを伝え注意を促しましたが、後半6分にトシの「長距離パント」をそのままタケが持ち込んで追加点を得たことでチーム全体に根拠のない安堵感が流れ、全体に散漫な試合になってしまったところで、12分に中央からドリブルで堂々と何人も抜かれて失点してしまいました。それでもまだこちらが攻め続けて時間が過ぎ、20分を10秒ほど経過したところで、右サイドからポーンとロビングで打たれたシュートが上がっているトシの後ろを通り過ぎゴール上左隅に同点弾を打ち込まれてしまいました。その直後に試合終了の笛が鳴り、1回戦からPK戦になってしまいました。
「このまま負けてしまうならその程度のチームだったってことか・・・」と妙に冷静に思いつつ、いつもの通りの順番ながら、フィールドの6年生が6人しかいないため、今日は4番目にイッシを指名しました。イッシはこれまで通じて公式戦で初めてPKを蹴ることになりましたが、本年度この日まで殆どまったく練習を休んでいないイッシの「精勤」に賭けようと私は思いました。
結果はイッシ含めアローズ全員が決め、相手チームは一人が外し、やっと1回戦を突破できました。
「オジマさん、取りあえずよかったですね」
「すいません、これはいわゆる『ひでえ試合』」ですね(苦笑)」
という会話を何人かの方としましたが、まあやれやれの1回戦突破でした。
(長浜公園の使用時間が1時間程度残っていましたので、文庫さん、夏山さんと試合に出ていなかった選手中心にフレンドリーマッチをさせていただきました。ありがとうございました)



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金沢区大会1・2日目結果報告 投稿者:L オジマ 投稿日:2009/02/09(Mon) 16:36 No.193

<2/7(日)・2日目>
前日が5年生の新人戦、今日は午前中が金沢区選抜の試合とこの週末はLが関係する全部の公式戦が重なる過密スケジュールになりました。昨日の新人戦は7人目にまで突入したPK戦でやっと勝ちました。
午前中の金沢区選抜はさすがにどのチームの選手も午後の自チームでの試合が気になっていたようでしたが、2試合共危なげなく勝利し、決勝トーナメントへ1位通過となりました。
私はその試合会場の新横浜の運動公園グランドからツヨシとタケの選抜2人を午後の試合のために連れて行くためにクルマで行き、ついでに西柴の代表の石井さんとコーチの方を乗せて帰ってきました。お互い第1試合に勝てば対戦する同士が同じクルマで同じ会場に行くというのも何かヘンな絵ですが(笑)面白いものだと思ったりしました。
金沢区選抜の指導陣の方々には選手が疲れすぎて午後に影響しないように、かなり気を遣って采配いただきました。
ありがとうございました。

選手たちには事あるごとにこの日は「やり返す日だぞ!」 ということを1月15日の抽選会以来何度も何度も伝えてきました。
やり返す? 穏やかでない言い方ですが、何をやり返すかと言えば、次のことです。
 ・夏の1回戦と同じ元並木第3小学校、苦手な狭いグランドでも勝ち残ること。
 ・1試合目に勝てば、準々決勝は夏の大会の優勝チームである西柴さんになる可能性が高く、前回1回戦負けの我々が前回優勝チームに勝たなければメダルはないこと。
 ・2年前の4年生の時は夏の1回戦で西柴さんに3-1で勝ち、波に乗ってそのまま優勝したものの、冬の大会の準々決勝では逆に西柴さんに0-3で負け(「やり返され」)、連覇の夢を絶たれたこと。
 ・本年度の春の横浜市大会では同じブロックで勝ち点で並んだものの得失点差で西柴さん2位、アローズ3位で決勝トーナメント進出が出来なかったこと(直接対決は引き分け)

このようないろいろな「因果」が交錯する2日目となりましたが、その前に先週の1回戦であのような試合をしているようでは、今日の1試合目も危ないなあとちょっと心配ではありました。残念ながら、我々のチームはその日になってみないとわからないチームですので、私はこの2回戦もはっきり言って簡単に勝てるとは思っていませんでした。
ただ、私ばかりが大騒ぎしても仕方ないことと、勝てそうであれば午前中に試合のあった選抜の2名のコンディションに十分に気を遣う必要がありそうだと思いつつこの試合に臨みました。

<vs 並木C>
いろいろな心配もありましたが、この試合は開始24秒にトミーが右サイドからショートクロスで折り返し、それを受けたイッシがポスト役になってツヨシに落とし、ツヨシがインステップで振り切って先制し、試合の主導権を握ったように思いました。
その後。5分に左サイドからツヨシが中央のタケにつないで2点目、10分にタケが相手陣中盤からドリブルで持ち込んで3点目、ここであまりにもタケが頑張り過ぎだったので、12分に栗原と交代し、その栗原が交代直後にユウゴの自陣からのドリブルで上げてきたボールを受けてそのままシュートで得点し3点目、15分にはハーフライン付近でツヨシ→ユウゴとつないでユウゴがそのままゴール前まで持ち込んで再びツヨシに戻して4点目と着々と点数を重ねました。
ツヨシもその直後に交代し、後半も交代した栗原やソウタ、石山の活躍などでリードのまま最後まで行くことが出来ました。


<vs 西柴A>
試合が連続してしまうため、30分程度の休憩の後、15:40スタート予定になりました。
この試合に当たり、私からは以下のことを伝えました。

・狭いグランドでタダでさえプレッシャーを受けながらのプレーになるが、この試合は重要な試合なのでかなり厳しい当たりで来ると思う。でも、絶対に冷静に対処して欲しい。自分たちのプレーに集中して欲しい。
・このグランドでこの力のチーム同士が試合をすれば、得点はそれなりに入る可能性がある。だから1点取った位で有頂天になってはいけないし、取られても落胆する必要はない。取ったら次の1点、取られたら追いつく、そのことを冷静に実行して欲しい。
・特にディフェンスは安全第一で周りをよく見てクリア重視でやって欲しい。

そんな私の話も今日だけは少しだけ(笑)聞いているようにも返事をしているようにも感じました。私の方としては、これが公式戦最後の試合になったとしてもやはり自分自身が冷静に対処しようと戒めて送り出しました。

それほど集中の状態に問題があるとは思いませんでしたが、キックオフをそのまま展開され、一度外に出してゲームを切りましたが、そのアローズ陣右からのスローインのボールを相手のトップ下の選手がゴール前に浮かし、FWの選手が走りこんで前に上がっていたトシの頭の上を越えて難なく先制させてしまいました、開始34秒でした。

「あーあ、このままボロボロの試合になってしまうのかなあ」とも思いましたが、ここからはいつもと違っていました。この失点で逆に集中がたかまったようでこちらも次々と攻撃を仕掛けていきました。
・ 2分→ペナルティエリア付近からタケがドリブルで持ち込み何人もDFを引き付けてゴール前にショートクロスを折り返し、イッシがシュート(ノーゴール)。
・ 6分→ハーフライン付近自陣のフリーキックをツヨシが反対のサイドで待つタケに合わせましたがノーゴール。

この辺りから相手チームのファウル含みの激しい当りがタケをターゲットにしていることが明らかにわかるプレーが目立ち始めました。8分には、後ろから大柄な選手2名がボールを持ってスピードに乗ろうとするタケに激しくタックルしタケは派手に転ばされ、イエローカードが2枚出ました(ただ、これでその直後だけは多少収まりましたが、タケへのファウル含みのタックルは試合を通じて続き、何度も派手に転ばされ最後は転んでスパイクで踏まれ流血までしました・・・相手のエースを潰せばというのは当たり前の「戦術」かも知れませんが、個人的にこれだけは試合を通じて本当に残念なことだと思いました。←こういった公開の場に不適切な内容ですが敢えて記述します)。
そのフリーキックをタケが自分で蹴り相手キーパーが横っ飛びで抑えて弾きましたが惜しくも詰めきれずゴールには至りませんでした。

このように書いていますとこちらが一方的に攻めている印象になるかもしれませんが、こちらも何度もサイドを抜かれ、カバーしてカバーして怒涛の攻撃を防ぐ連続で、全体としては7割方相手チームが押している印象でした。シュートも何本も打たれ、その都度トシが何とか対応し追加点を許しませんでした。
16分には、ドリブルでタケが持ち込み相手DFをかわして左足シュートしたもののサイドネットだった惜しいシュートがありました。
本当に「がっぷり4つ」という感じで、お互いミスの許されない非常に重苦しい中で時間が過ぎていき前半終了。
開始24秒の失点は余計でしたが、「ナイスゲーム!」私は久しぶりにハーフタイムに戻ってくる選手を(控え目に:笑)誉めました。

ハーフタイムでは、私からは以下のことを伝えました。

・ こちらの攻撃は十分通じているからボールを持ったら自信をもって攻めていこう。
・ DFはセンターバックの佐久間とスイーパーのアキムがよくカバーしている。3重のカバーが出来ていれば大丈夫だからこのまま最後まで冷静に周りを見てDFを続けていこう。
 ・最初の失点は残念だったが、その後はよく抑えたし、試合内容的にも悪くない。特に相手チームは何度もシュートを外し、ファウルでこちらにセットプレーのチャンスを与え続け、でもリードしている安堵感を多少もっての試合をしているように見える。こういう試合は次の1点をこちらが取れば必ず勝てると思う。2点取るのは厳しいかもしれないが、追いつければPK戦でも勝てると思う。だから、とにかく次の1点をこちらが取っていこう。

いつになく全員から大きな声での「ハイ!」の返事が返ってきました。
この位の集中があれば、何とか追いつけるのではないかと思いつつ後半に送り出しました。

後半開始直後にキックオフのボールを左サイドに展開し、コーナー付近でタケがキープをしたところで再びファウルでフリーキックを得ました。横が狭いのでそのままでも狙えそうな感じではありましたが角度が難しく放り込んだボールはゴールには至りませんでした。
その後も前半同様に激しい当りと攻守がすぐに入れ替わり、こちらが攻め込まれていることの証として、トシがパントキックを蹴る場面が多く、その中で何度か厳しいシュートがトシの正面を突いたほか、何とか飛んで弾いてコーナーキックに逃れるシーンが続きました。

12分には再び危険なタックルでフリーキックを得て、今度はツヨシが久々のいい当たりでやや高めの軌道から揺れつつ落ちてくるボールを放ちましたが惜しくもクロスバーを直撃し、そのボールを詰めきれずノーゴールでした。

その後はこちらがこれといったチャンスをつくれず、何度もシュートを打たれつつ時間が過ぎていき、残り3分位から時間を意識して前に進めようとしますがなかなかうまく行きません。相手チームのシュートが大きく外れたボールを取りに行っている間に19分を過ぎ、トシが蹴ったゴールキックが跳ね返され、こちらの陣内に戻ってきたところで相手選手のオフサイドの判定が下り、この時点で私の時計は20分を45秒ほど過ぎていましたので、終了の笛が鳴る前に「早くセットして早く蹴れ!」とトシに伝え、一方でこれが本当のラストワンプレーなので「アキム上がれー、全員上がれー」と叫び、走りこんだアキムがトシのフリーキックを頭で合わせるシーンを頭に描いているうちにトシがキックしました。
渾身の力を込めたトシのキックはアキムではなくもう一人のDFの中心、佐久間の前に飛んでいきました。佐久間はこれをゴールに向けて蹴りこみ、そのボールがクロスバーを直撃、内側に跳ね返り地面とクロスバーとの間を何回かバウンドしました。相手チームのキーパーが呆然としてその弾むボールをゆっくりと捕ったときにはラインズマンがセンターサークルを示していました。
「ゴールなのか!」「入ったのか!」「入った入った!」
ベンチが反対側で、更に西日でよく見えなかったために、両チームの選手がセンターサークルに集まってきてもまだ判定がよくわかりませんでした。
PK戦の順番決めのために選手たちが戻ってきてようやく確認できましたが、この時点でアローズ側の喜び方は凄いものがありました。ベンチ裏のお母さん方の中には感激で泣いている方が何人もいらっしゃいました。
選手たちも劇的な起死回生のゴールで全員が晴れがましい笑顔で戻ってきました。

・・・とは言っても終わったわけではないので私も努めて冷静に、皆に以下のように伝えました。
「ハーフタイムで伝えたように、このまま終わる訳がないと最後まで思っていた。最後の最後で決まって本当によかった。本当によく頑張った。いい試合だったよ。
まず深呼吸しよう、深呼吸 ・・・・・・・・・
順番いくよ、一人ひとり指差して、1番(タケ)、2番(トミー)、3番(ツヨシ)、4番(アキム)、5番(トシ)、6番(イッシ)・・・・・・、11番(サブ)
もう一回深呼吸しよう・・・
大丈夫、みんなは大事な試合のPK戦は負けたことがない。今日も自信もって強く蹴りこもう!」

先攻1番手のタケはジャンプしながら深呼吸するなどいつになく緊張しているようでしたが、力強くゴールに突き刺しました。相手チームの1番手も難なく決め、トミー→ツヨシもタケと同じような力強いシュートを放ちました。
先方の3番目の選手の後姿を見て、ちょっとプレッシャーかかってきているのでは? と思いましたが、その選手も決め、こちらのアキムはいつもの通り事もなく決め、先方の4番目の選手になりました。
3番目の選手以上の重圧がかかっているのが何となく感じられました。その様子の通り、ゴール左に外し、5番目のトシへ。トシはこれを正面でも取れない位の強いボールを蹴りこんで勝利が決まりました。

同点弾が決まってからPK戦が終わるまでのわずか数分でこちらは崖っぷちから勝利を手繰り寄せましたが、同点弾の決まった推定時間は後半20分55秒、開始直後の失点が34秒でしたので、前後半合わせて40分21秒間我々は負けた状態で試合をしていましたが、最後まで諦めない気持ちが勝利に結実しました。

<全体を通じて>
今日は本当に全員がよく集中していると思いました。ベンチの選手も謎のリズムながら(笑)皆で声を合わせて統制の取れた応援をしていました。
キャプテンのトシが、PK戦の前には、
「円陣組もうよ、円陣。みんなで、ベンチのみんなも来て!」
というと皆が加わった大きな円陣がこれ以上ない大きな声で雄叫びを上げました。
普段聞いた事のない「大団結」の声でした。

金沢区選抜の2人も早朝からの4試合、そのいずれも負けられない試合をよくやったと思います。
試合会場で、同じ金沢区選抜の西柴さんの選手とすれ違ったときに「今日は勝たせてもらっちゃうからね」と軽口を言われ、不敵に笑っていた2人の様子をみましたが、ひそかにこの試合は絶対負けないとの闘志を燃やしていたのかも知れません。タケは前述の通りの大活躍、ツヨシもキャプテンだった4年生の時のように皆に指示し、鼓舞し、攻撃・守備の各局面で顔を出す全力プレーを久々に見せてくれました。
両名だけでなく本当に全員が一致団結しベストを尽くしてこの試合を戦ったと思いました。


かなり不謹慎なことかも知れませんが、私は3日目(準決勝・3位決定戦・決勝)の対戦相手に全く関心がありませんでした。この試合を勝利する可能性が確信を持てるほど高くないと思っていたことと、先ばかり考えても目の前の試合に勝たなければ何の意味もないと思ったからでした。
そんな風に私自身も何か以前と自分の試合に臨む気持ちが変わったような感じをもちました。
以前の私であれば、この実績のチームを率いて、この大会に臨むのであれば最終日のことしか考えず、1回戦で足元を救われてしまったかもしれません(夏の大会は現にそうでした)。
更に以前の私であれば今日の準々決勝の試合前もハーフタイムもそんな冷静な状態で選手に大事なことを話すことが出来なかったかも知れません。
更に更に以前の私であれば終了間際の同点ゴールで頭の中が真っ白になって動揺しその動揺が選手に伝わって落ち着いてPKを蹴れない状態に選手を追い込んでしまったかも知れません。
そしてあともう一つ、この試合をこんな展開で勝てば感激で涙が止まらなかったことでしょう。
でも、このチーム、共に6年間(以上)過ごした選手たちが私にくれた数々の経験は、試合の途中で勝った気になってはいけないことや、1点を大切にすること、最後まで諦めてはいけないことなどを時に大きな悲しみや喜びと共に教えてくれました。
だから嬉しくても私はまだ泣きません(^_−)−☆。
最後の最後まで勝ってみんなで喜びましょう。
いざ準決勝へ、です。


関係各方面の皆さま、ご協力ありがとうございました。
会場幹事の並木さんの関係者の皆さま、いろいろとご配慮行き届いた大会運営ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。



金沢区大会ファイナル(2/15)結果報告 修正削除 移動 傑作(0)
2009/8/28(金) 午後 0:50過去ログライブラリー練習用  Yahoo!ブックマークに登録 準優勝!

準決勝 vs 隼(1-0 2-0)鈴木(健)、鈴木(健)、冨林
決勝  vs 富岡A(0-1 0-1)

先週の逆転勝利から1週間、どちらに転んでも今日は6年生の公式戦最終日になります。
好転に恵まれ、絶好のサッカー日和になりました。
会場の並木中学校ではLLのアローズAも3位決定戦に臨みます。

今日最初に対戦しますFC隼さんは、準々決勝を8人で臨み、PK戦で勝って来たチームですので、少ない人数をもろともしない団結や個人の強さ、技術は要注意です。
選手たちには、過去の練習試合でこちらに分があっても全く違うチームだと思って新しい気持ちで戦うべきことを伝えました。また、決勝戦のことは考えず、とにかく準決勝のこの試合に集中するべきことを強調しました。
私としては、アローズのLで銀メダル以上は過去の歴史でもかなり少ないとのことを聞いていましたので、とにかく準決勝を勝つことが今後のチームのためにも一番大事だと思いました。


<vs FC隼>
グランド全体は広いのですが、LLの決定戦もあることもあってか、少年サッカーの普通のサイズよりも狭い印象のグランドだったため、先週同様に中央でのボールの奪い合いに比較的時間を費やす試合になりました。
狭いところで細かく繋ぐこととスペースを広く使ってサイドチェンジなどを有効に使うことは私が1年間言い続け、特にこの1ヶ月は細かく繋ぐ部分の精度を上げるための練習を重ねてきましたが、準決勝の緊張や相手チームの早い寄りでどうもなかなかうまく繋ぐことが出来ません。

1分と2分にタケのコーナーキックにアキムがいいタイミングで頭で合わせましたがゴールならず、4分にはトシのパントに追いついたタケがそのままシュートするなど、セットプレーなどから何度かチャンスを得ました…が、人数が少ない相手に対して、両サイドを使っていけばいいものを、中央から単純に行こうとしてしまったためにやはり最後のところで詰められゴールにはなかなか近づけませんでした。
12分にはカウンターからあっさりとDFの裏を取られて辛うじてトシが1対1を防ぐ危ないシーンもありましたが、14分にタケがペナルティエリアの外から左足で素早く降りぬいて先制しました。その後は多少なりとも両サイドに流し、パスを繋いでいく形を作ろうとしたもののなかなかボールが落ち着かず、バタバタしたまま前半を終了しました。

後半開始のキックオフをタケがそのまま蹴りこみ2点目が入ったことで気持ちの面では、多少落ち着いたのか、やや押し気味に試合を進め、18分に自陣でユウゴが奪取したボールをハーフライン付近のタケに渡し、タケから相手DFの裏に流したボールをトミーが持ち込んでダメ押しの3点目となりました。
そうこうしているうちに時間が過ぎてタイムアップ。
8人で来た相手チームの大健闘で、人数が同じだったらかなり危なかっただろうとは思いますが、その面での有利さのみで準決勝を勝ち抜き、決勝戦に進出です。


<vs 富岡A>
現6〜5年生と共に歩んできた私のコーチとしての8年間は、富岡さんとの歴史と言っても過言ではなく、SLの夏の大会では準々決勝で0-2の敗戦、満を持して臨んだ冬の大会では同じく準々決勝で1-2の惜敗、そしてその2年後の春の横浜市大会2回戦では0-0でPK勝ち(4-3)(最終成績はベスト8)、夏の金沢区大会では準決勝で同じく0-0のPK勝ち(3-0)(最終成績は優勝)、冬の金沢区大会(富岡さんが優勝)直後の上中里杯1回戦でも0-0でPK勝ち(4-3)(同大会の最終成績は優勝)、本年度の対戦は11月の練習試合でこちらがボロ負けでした。
「人数などいろいろな面で恵まれたあのチームにこの学年で勝ってみせる」というのが4年前の私のコーチとしての最初の目標でした。
その目標はPK戦ながらその2年後に実現しましたが、その2年後になります先日の練習試合の様子をみれば力の差はかなりあるなあとは思いました。
こちらが勝てるとすれば、先週の準々決勝や過去の対戦のように、何とか喰らいついてPK戦に持ち込み、先方さんの「トラウマ」を呼び起こす位しかないかも知れないとは思いました。

開始1分に相手陣中盤でボールをキープしたツヨシが左サイドのイッシに一旦流し、イッシがそのままゴール前に放り込んでこれにタケとトミーが詰めた惜しいシーンがありました。
それ以降はかなりこちらに攻め込まれ、2分には強烈なミドルシュートがバーの上を超え、4分には右に左に振られた後右サイドからのセンタリングに処理を焦ってオウンゴールを献上してしまいました。
その後6分にはツヨシを基点にハーフライン付近からタケにつなぎタケが相手DFをひきつけてイッシにポストプレーで落としましたがノーゴール。
10分には正面から強烈なミドルシュートを喰らい、12分には再び右サイドからのセンタリングでシュートを打たれたもののトシが正面でおさえてノーゴール。ここから17分までは何度も何度も中央からサイドからの突破を仕掛けられ、何とかカバーでしのぐガマンの時間帯になりました。
17分過ぎにようやくDFの裏に出たボールをトミーが右サイドからセンタリングで戻し、タケが素早くシュートしました(ノーゴール)。18分にはセンターサークルから相手陣に入ったあたりでフリーキックを得ましたが惜しくもクロスバーの上でノーゴール。19分にはヒデ→イッシ→タケとつなぎ再びワンツーでイッシ→タケとつないで相手ゴールに迫りましたがゴールには至りませんでした。

ハーフタイムでは、この試合を勝つためには高いボールを逃げないで取りにいくことや、相手がのクリアやパスに前半以上のプレッシャーをかけ続けなければならないことを伝え、とにかく公式戦最後の20分を悔いのないように戦って欲しいことを伝えて送り出しました。

後半は相手チームは前半はDFの中心にいた長身の選手をFWに上げて追加点を狙ってきた(かまたは、中心選手を守備の要に置いてリードを守る?)ようでした。
こちらの攻撃としては、
 ・4分→タケのコーナーキックが正面に上がるもノーゴール
 ・5分→アキムのロングスローにタケが反応してシュート(ノーゴール)
 ・7分→相手チームのオフサイドで得たフリーキックをトシが自陣から相手ゴール前に合わせトミーがフリーでシュート(ノーゴール)
 ・8分→アキムのロングスローをイッシがそのままシュートするも相手キーパーの正面

このように何となく押しつ押されつしながら、同点ゴールへのステップを踏んでいるように私には思えましたので、このままダラダラペースでもどうにか追いつけばPK戦で勝てるかもと思ったところで、残念ながらその淡い期待は簡単に断ち切られてしまいました。
こちらのクリアボールをトラップした選手(後半からFWになった長身の選手)を一瞬フリーにしてしまったためにペナルティエリアの外からミドルシュートをゴールに叩き込まれてしまいました。

まだ10分ありましたのでどうにかなる気もしましたが、やはり2点目の落胆は隠し切れず、その後、16分に相手陣の右サイドからイッシ→トミーとつないでツヨシがシュートし、17分過ぎからはアキムをFWに上げてスリーバックの攻撃的布陣に変更し、19分には自陣からのロングボールをアキムが押さえ、タケに落としてシュートを打ちましたがゴールならず、このシュートを最後に最後の公式戦の後半はタイムアップになりました。


<全体を通じて>
本大会に臨むに当たり私は決勝戦にまで残れるとは全く思っていませんでした。
技術的には準決勝以上に残るだけのものを持っているとは思いましたが、日々の練習への取り組み姿勢や大会へ臨む姿勢、更に言えば1回戦を辛うじてPK戦で勝たせてもらうようなスキだらけのチームが勝ちあがるのはかなり難しいとも思いました。
ただ、嬉しい誤算があったとすれば、準々決勝の試合が競り合った試合になったことで、過去に接戦を取ってきた記憶が私を含めチーム全員にその日その時だけ「降臨」し、その大事な1戦を勝つことが出来ました。
上記の通り、決勝戦も同じパターンでいけると後半9分位までは思っていましたが、準々決勝のような力強さが最後まで出てきませんでした。その部分はやはり練習の積み重ねがないと2度目の「降臨」はないことと、富岡さんとの関係で言えば今度はこちらが「やり返される」番だったのかなとも思いました。

でも、銀メダルは本当に立派な成績だと思います。
小林代表が金沢区大会での過去のLの成績をさかのぼって調べてくださいました。
かなり古い話になりますが以下でした。

昭和62年(冬) 優勝
平成元年(冬) 準優勝
平成5年(夏) 準優勝
平成7年(夏) 準優勝
平成8年(夏) 準優勝
平成10年(冬) 3位

銀メダルは冬の大会では実に21年振り、夏冬では14年振りの快挙になります(天国の杉山さん、選手たちはやってくれましたよ!)。
あともう一つ、SLまたはLLで優勝し、Lで準優勝したチームはアローズの歴史の中で過去にはないそうです。現在のチームを見てとてもそんな風には見えませんが(笑)、結果だけ見れば「史上最高」の成績を残したチームだったということになります。
この1年間、いや、園児の頃からこの学年を見てきた8年間、大半が怒ってばかりでしたが(苦笑)、振り返ってみれば、今回に限らず何度もシビレる試合を経験させてくれた選手たちに本当に感謝したいと思います。
ありがとう! (T_T)


最後に、大会に当たりいろいろな面でお世話になりました関係者の皆さま、ありがとうございました。
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